HOME > 第27回社会福祉士国家試験結果速報

正答と合格基準について


【正解例】 第27回 社会福祉士国家試験 正解一覧(PDF) 


(正解の判断が難しかった問題についての判断根拠)

社会福祉士&精神保健福祉士 共通科目

【問題14】
心理療法についての問題でした。選択肢2と選択肢3で迷われた方が多かったと思います。ちなみに、昨年も問題14の心理療法の問題で見解が分かれました。
 選択肢2の森田療法は、前半部分のような「あるがままに受け止め」るものですが、大まかな流れは、絶対臥褥期→軽作業期→重作業期→退院準備期となっております。絶対臥褥期では、一週間ほど終日、横になったまま過ごします。その後、軽作業期に入りますが、不安を感じたり心身の状況が不安定であっても軽作業を行うことからも、「心身の不調や症状が回復したのち」ではないものと思われます。
 選択肢3の認知的再体制化とは、自己の否定的で不合理な信念を、適応的で合理的なものに変容することをいいます。「クライエントの自己への評価の低さや自己避難に伴う否定的な感情」のみに注目するのかという点で判断が難しいところではありますが、選択肢3の方がより適切であると判断しました。

社会福祉士 専門科目

【問題87】
 クロス集計とその分析についての問題でした。選択肢1と選択肢3で迷われた方が多かったと思います。  選択肢1について、クロス集計とは2つの項目に着目して同時に集計することをいい、各セルに数値が入ることを意味するので、正しい記述です。なお、選択肢文中の表頭項目とは集計表の上側の項目、表側項目は左側の項目のことをいいます。
 選択肢3ですが「ある事象が起こる確率比を起こらない確率比で割ったもの」は「オッズ」といいます。「オッズ比」ではありません。なお、オッズ比とは、ある事象の起こりやすさを2つの群で比較する統計的な尺度で、(1つの群のオッズ)÷(もう1つの群のオッズ)でオッズ比が求められます。「オッズ」と「オッズ比」の正確な理解が求められました。
 これより選択肢1が正しいものと判断しました。

【問題100】
 相談援助のアプローチについて正しく理解できていたかが問われました。選択肢1と選択肢5で迷われた方が多かったと思います。
 選択肢1のフェミニストアプローチですが、差別や抑圧等の女性にとっての社会的な現実を顕在化させることや、個人のエンパワメントと社会的抑圧の根絶を目指すことが支援の焦点となります。
 選択肢5の心理社会アプローチでは、精神分析理論がこのアプローチの基盤として位置づけられますが、後半部分の「意思を活用した援助」は機能的アプローチの内容といえます。これより、選択肢1が正しいと判断いたしました。
 相談援助のアプローチについて正しく理解できていたかが問われる内容でした。

結果講評

【共通科目】 科目別分析はこちら
  今回の試験においても共通科目の問題数は全83問で、科目別の問題数も昨年と同様であった。昨年や一昨年に引き続き、「2つ」選ぶ問題が出題された。昨年は7問であったが、今回の国家試験では5問に減少した。また、単文事例も例年通り出題されているが、全部で10問であり、昨年より2問減少した。
 出題内容については、問題の一部に難問・奇問は見られるが、例年と比較して見慣れない語句や内容のものは少なく、テキストや過去問で対応できる問題が多かった印象を受ける。社会福祉士や精神保健福祉士になる上で確実に理解すべき内容をしっかりと学習されてきた人にとっては取り組みやすく、高得点を取ることも可能であったものと思われる。逆に言えば差がつきやすい問題が少ないので、基本問題でミスしてしまうと命取りになってしまう危険性がある、ともいえるものであった。
 共通科目全体を概観すると、「2つ」選ぶ問題や単文事例の問題数が減少したことに加え、標準的レベルの問題が多くを占めたことから、難易度は昨年よりもやや易化したものと思われる。合格するためには過去問学習を繰り返すことが必要不可欠であるという点では、例年通りの傾向といえよう。
1/25 14:05更新
【専門科目】 科目別分析はこちら
  専門科目についても、問題数は全67問で、科目別の問題数も昨年と同様であった。昨年や一昨年に引き続き、「2つ」選ぶ問題が出題された。一昨年が8問、昨年が9問、今年が12問と、専門科目については増加傾向にあるので、今後の対策が必要といえる。また、単文事例問題は全部で17問出題され、昨年より3問減少した。
 出題内容については、共通科目に引き続き、一部に目新しい問題が見られた。見慣れない語句や出題内容が見られるのは、例年と同様の傾向であるが、今回の試験で出題された人名については、過去に出てきたものがほとんどであった。とはいえ、受験をされた方々にとっては難しく感じるといった状況は例年通りといえるだろう。
 専門科目全体としては、過去問をベースとした出題内容が中心であり、過去問学習が重要であるといった傾向は例年通りであった。基本を理解した上で、更に学習をしていたかが問われる内容もあり、しっかりと学習していないと差がつく問題がかなり見られた。ちゃんと学習をしてきたかが試される出題レベルであり、全体を通しての難易度については、昨年と同程度であったものと思われる。
1/25 19:30更新

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