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正答と合格基準について

正答一覧を掲載します!

第30回 社会福祉士国家試験 正解一覧(PDF)

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解答送信していただいた皆様の解答に対し、自動採点を行い「診断表」のご提示を致します。
なお、「合格基準」については、合格発表後のご報告とコメントとなります。

【正答判断にあたっての疑義について】

社会福祉士&精神保健福祉士 共通科目
【問題29】
 福祉サービスのプログラム評価の方法についての出題でした。これについては選択肢1~3で見解が分かれる問題となりました。
 選択肢1ですが、サービスを提供する群と提供しない群に分けて比較するのは実験計画法ですが、効果・効率の評価でこの実験計画法が有効な手法となります。選択肢2ですが、より良いサービスを提供していく上でも、利害関係者と協議することも必要になるかと思われます。一方、選択肢3ですが、プログラム評価の構成要素には、投入資源、過程、効果、効率の4つがあります。この選択肢文では「評価の次元」について問われていますが、この評価には、投入資源、過程、産出、結果、効率性の5つがあります。4番目の結果ですが、選択肢文では成果となっておりますが、意味的にはほぼ等しいものと思われますので、選択肢3が正しいものと判断いたしました。
【問題43】
 「平成29年地方財政の状況」からの出題でした。選択肢2なのか選択肢5なのか見解が分かれるところですが、この問題では「民生費及び特別会計事業の費目」について問われています。
 過去にも出題のある「民生費の内訳」であれば、「地方財政白書」資料編 第37表より児童福祉費が最も多い(およそ8兆円)となります。しかしながら、この問題では「特別会計事業の費目」とあります。選択肢4と選択肢5ですが、「地方財政白書」の用語の説明によりますと、これら2つは地方公営事業会計にあたります。選択肢4の介護保険事業費は第122表よりおよそ10兆円、選択肢5の国民健康保険事業費は第120表よりおよそ16兆円であることより、選択肢5が最も多いものであると判断しました。
 「特別会計事業の費目」については今回初めて出題されたこともあり、難易度の高い問題となりました。

社会福祉士 専門科目
【問題149】
 触法少年についての出題でした。選択肢3と選択肢5で迷われた方が多かったと思います。この問題につきましては、専門家の間でも見解が分かれており、不適切問題になる可能性も否定できません。
 触法少年とは、14歳未満で刑罰法令に触れる行為を行った少年をいいます。触法少年については、児童相談所などによる児童福祉法上の措置が優先されます。
 選択肢3ですが、この選択肢のみ送致ではなく入所となっています。児童福祉法第26条によりますと、児童相談所長は、少年法第6条の6第1項等の送致された児童を都道府県へ報告することとなっています。また、第27条では、都道府県から児童自立支援施設へ入所させることとなっています。実際には都道府県が入所させることとなりますが、児童相談所長が都道府県に報告することにより入所させるという流れを考えますと、児童相談所長の判断により入所させることができる、ともいえます。
 その一方、非行少年に対する手続の流れの図を見る限りですと、選択肢5の可能性も否定できません。この問題は触法少年についての出題でしたが、仮にも触法少年が検察官 に送致されたら、そのまま刑事手続きになるということを考えても、14歳未満はいかなる場合でも罪に問われない、という大原則より選択肢3の方がより適切であると判断いたしました。

 ここでの見解として解答例を公開した当初、選択肢5を正解としておりましたが、問題を再精査し、掲載内容を変更いたしました。
 試験センターが最終的にどの選択肢を正解にするのかはわかりません。3/15の合格発表を待つより他ありませんが、疑義の残る問題といえそうです。

※上記の正答判断の変更により、2月7日(水曜)午前0時からWeb自動採点の再計算を実施します。詳しくはWeb自動採点マイページにてお知らせします。

結果講評

【共通科目】 科目別分析はこちら
 共通科目の問題数は全83問で、科目別の問題数も例年通りであった。また、「2つ」選ぶ問題は2問(問題18、問題77)出題され、昨年より更に1問減少した。今までで一番少ない出題数であり、見落とさないよう注意が必要であった。なお、単文事例については全部で11問出題され、昨年より2問増加した。
 問題内容については、昨年に引き続き、見慣れない語句や内容からの出題が少ない傾向であった。その一方、難易度の高い新傾向の問題が出題されるのも例年通りであった。これらの問題で多くの人が苦しめられると思うが、正答率が低いものが多く、合否を分ける問題であるとは考えにくい。これらの問題に振り回されることなく、確実に正解すべき頻出問題で取りこぼさないようにすることが、合格するためには必要不可欠である。
 共通科目全体を概観すると、比較的よく出る語句や内容であっても、今までとは異なった視点からの出題がみられた。これらの問題に適応できたかが試されるものといえる傾向であり、難易度については例年並み~やや難化したものと思われる。
【専門科目】 科目別分析はこちら
 専門科目についても、問題数は全67問で、科目別の問題数も例年通りであった。「2つ」選ぶ形式の問題については10問出題され、昨年より1問増加した。また、単文事例については全部で15問出題され、減少傾向にある。科目別にみて注目すべきは「更生保護制度」であり、第24回以来の出題であった。
 出題内容については、例年の傾向を踏襲したものであり、大きな変化はみられなかった。共通科目と同様、見慣れない語句や内容からの出題が少ない傾向であった。また、専門科目については、テキストや過去問を通し、国家試験に合格するために必要な事項を身につけられたかを問うものが多くを占めていた。
 長丁場の試験であり、集中力が途切れる状況の中での試験になると思われるが、そのような状況の中でも正解となる選択肢を見抜くためにも、過去問学習が欠かせないといえる出題内容であり、この点においても例年通りの傾向であった。
 専門科目の問題を概観すると、専門科目全体を通しての難易度については、大きな変動はみられず例年並みであったものと思われる。

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