HOME > 第28回社会福祉士国家試験結果速報

正答と合格基準について


   【正解例】 第28回 社会福祉士国家試験  正解一覧(PDF)

(正解の判断が難しかった問題についての判断根拠)
社会福祉士 専門科目
【問題100】
 危機介入について出題されました。選択肢3と選択肢5で迷われた方が多かったと思います。
 危機介入は、キャプランによる地域予防精神医学(選択肢3)やリンデマンの死別による急性悲嘆反応などを取り入れ理論化したものです。
 これより選択肢5が正しいものと判断しました。

【問題106】
 単一事例実験計画法について出題されました。選択肢2と選択肢3で迷われた方が多かったと思います。
 単一事例実験計画法は援助を行う前と後での変化を比較することにより、介入の効果を測定する方法です。このため、介入前の段階から観察や評価が必要となります。選択肢2についてですが、一つの事例に対して評価を行うものであり、個人のほか家族や集団にも用いることができます。よってこれが正しい内容となっています。
 これより選択肢2が正しいものと判断しました。

【問題121】
 動機づけに関する理論についての出題でした。選択肢1と選択肢3と選択肢4で迷われた方が多かったと思います。 選択肢1のマクレガーのY理論ですが、人間は本来進んで働きたがる生き物で、自己実現のために自ら行動し、進んで問題解決をするという考え方をいいます。
 選択肢3のマクレランドの欲求理論ですが、達成動機(欲求)、権力動機(欲求)、親和動機(欲求)の3つの主要な動機ないし欲求が存在する、というものであり、選択肢文の記述はこれら3つのうち「権力動機(欲求)」の内容にあたります。
 選択肢4のブルームの期待理論ですが、ブルームの期待理論は、組織構成員の動機づけの強さは、努力がある業績に結び付くと思う確率の高さと、その業績から得られる報酬に対する関心の高さによって決まると述べております。 これより選択肢3が正しいものと判断しました。

【問題142】
 児童相談所の援助方針についての単文事例でした。選択肢3と選択肢4で迷われた方が多かったと思います。
 選択肢3の児童自立生活援助事業とは、児童養護施設や児童自立支援施設等の対処児童の社会的自立を促進することを目的としています。一方、選択肢4の児童養護施設とは、保護者のない児童、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設です。
 事例文を読んでも判断に迷うところではありますが、U児童養護施設に再入所させるよりも、事例文中の「働いて自立したい」といった訴えがあることから、選択肢3の方がより適切であると判断しました。

結果講評

【共通科目】 科目別分析はこちら
 共通科目の問題数は全83問で、科目別の問題数も例年通りであった。また、「2つ」選ぶ問題が7問(昨年5問、一昨年7問)出題された。共通科目での出題数は少ない傾向にあり、問題36まで「1つ」選ぶ形式の問題が続いているため、見落とさないよう注意が必要であるともいえる。なお、単文事例については全部で9問出題され、昨年より1問減少した。
 問題内容については、毎年のことであるが、いわゆる難問・奇問が出題されている。しかしながら、その割合については多いとはいえず、昨年の出題傾向が踏襲された。裏を返せば、過去問学習を行い、テキストや参考書等で理解を深めることが必要不可欠である。合格に向けてしっかりと学習を積み重ねることにより、合格に必要な点数をとることができるといえる問題構成であった。
 共通科目全体を概観すると、昨年に引き続き、標準的レベルの問題が多く取り組みやすかったものと思われる。受験される人にとっては難しく感じることが多いと思うが、難易度については昨年とほぼ同程度であったといえよう。
【専門科目】 科目別分析はこちら
 今回、問題141で不適切問題があり、この問題については全員正答とした取り扱いとなった。
 専門科目についても、問題数は全67問で、科目別の問題数も例年通りであった。「2つ」選ぶ形式の問題については13問(昨年は14問、一昨年は11問)出題された。第25回で新たに出題された形式であったが、共通科目と比べて専門科目で多く出題されている点も例年通りであった。また、単文事例については全部で19問(問題141を含む)出題され、昨年より2問増加した。「福祉サービスの組織と経営」で1問出題されており、過去にない出題傾向であった。
 出題内容については、大きな変化は見られなかった。科目によっては難易度の高いものも見られたが、総じて標準的なレベルであった。問題の一部に見慣れない語句が出題されているが、過去問で繰り返し出題された内容が多かったこともあり、難易度の高い問題であるか否かの見極めがつけやすかったものと思われる。
 専門科目の問題を概観すると、専門科目全体を通しての難易度については、例年並みであったものと思われる。

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