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精神保健福祉の理論と相談援助の展開

この科目は3問1セットの事例問題も含め全25問と問題数は多いですが、点数が取りやすい科目です。
国家試験に向けて、精神保健福祉士としての視点をしっかりと養っていきましょう。

今回のテーマはACT(Assertive Community Treatment:包括的地域生活支援)です。
精神保健福祉士の国家試験を受験される方は絶対にはずせない内容の一つです。

では始めましょう。
ACTでは、どのような人を対象としているでしょうか?

それでは確認です。

重度の精神障害者

ACTは、重度の精神障害者が住み慣れた地域で安心して生活できるよう支援するもの、ということを確実におさえておきましょう。
続いて、ACTについて、実際に出題された試験問題を通して、理解を深めていきます。

精神保健福祉士 第17回 問題46を解いてみましょう。

包括型地域生活支援プログラム(ACT)に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
1 就労支援は、利用1年後を目安として開始する。
2 危機介入、リハビリテーション、家族支援などのサービスがある。
3 精神保健福祉士は生活支援を担当するなど、職種ごとの役割を明確にする。
4 チームスタッフ一人当たりの対象者数は、10~12名程度までとされている。
5 生活能力や症状に関係なく、本人の希望があれば利用対象とする。

皆さん、正解の選択肢を選べましたでしょうか?
それでは、選択肢ごとのポイントをまとめていきます。

・選択肢1: ACTでは利用者のニーズに応じて、就労支援やその他生活支援などを臨機応変に提供します。利用1年後などの目安は決められていません。
・選択肢2: ACTでは、精神科医療や24時間365日の危機介入、家族支援、就労支援、金銭管理など包括的・総合的なサービスが提供されます。
・選択肢3: ACTは「超職種チーム」と呼ばれ、多職種が職域を超えたサービスを提供しています。
・選択肢4: ACTでは、保健医療福祉に係る包括的・総合的なサービスをきめ細かく提供するため、チームスタッフの担当者数をある程度制限しています。
・選択肢5: ACTの対象者は、18歳以上の成人で重度の精神障害者となっています。

ACTのポイントを整理すると、次のようになります。
下線部の箇所は確実におさえておきましょう。

ACT(Assertive Community Treatment:包括的地域生活支援)は、多職種チームによる24時間365日体制で、包括的な医療・福祉サービスを提供し支援しています。
また、支援の大きな特徴としてアウトリーチサービス(支援者側が地域に出向いて行う支援)があります。

ACTは頻出事項の一つです。しっかりとおさえておきましょう。
また、最近の精神保健福祉士の国家試験の出題傾向として、クライエントへの対応といった実践的な内容だけでなく、援助技術や社会資源に関連する知識も数多く問われています。精神保健福祉士として必要な事柄について一つずつ理解を深めていきましょう。そうすれば必ず合格できるはずです。