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精神保健福祉相談援助の基盤

この科目では、相談援助の基盤についての理解が問われます。
近年の出題傾向をみても、関連する用語を理解しているか否かで差がつく問題が増えてきた印象を受けます。

今回のテーマは「アドボカシー」です。
相談援助を行う上で、アドボカシーはとても重要なものの一つです。
精神保健福祉士に限らず、社会福祉士の国家試験を受験される方も絶対におさえておきたい内容となっています。

では始めましょう。
ケース・アドボカシーとクラス・アドボカシーの違いは何でしょうか?

それでは確認です。

ケース・アドボカシー…「一人のクライエント(個人や家族)」のアドボカシー
クラス・アドボカシー…「特定のニーズを持つ集団」のアドボカシー

アドボカシーとは権利擁護のことですが、利用者が自分の要求を表明できない場合に、援助者がそれを代弁する機能のことをいいます。確実に理解しておきましょう。

続いて、アドボカシーについて、実際に出題された試験問題を通して、理解を深めていきます。

精神保健福祉士 第18回 問題28を解いてみましょう。

 精神保健福祉士が行うアドボカシーに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 クラスアドボカシーとは、同じ課題を抱えた当事者の代弁や制度の改善・開発を目指すことである。
2 セルフアドボカシーとは、当事者自らがサービス利用時の権利侵害を回避できるよう指導することである。
3 ケースアドボカシーとは、当事者同士で権利擁護を行えるよう成功事例の蓄積を実施することである。
4 シチズンアドボカシーとは、当事者の権利が市民の立場から擁護されるよう地域社会に働きかけることである。
5 リーガルアドボカシーとは、当事者から制度を利用した際の権利侵害を聞き取り、法的手段によって解決することである

皆さん、正解の選択肢を選べましたでしょうか?
それでは、選択肢ごとのポイントをまとめていきます。

・選択肢1: これが正解です。クラスアドボカシーは「特定のニーズを持つ集団」へのアドボカシーをいいます。
・選択肢2: セルフアドボカシーは、支援者からの弁護や代弁を受けるのではなく、当事者が主体となって、自分たちの権利や要求を主体的に自分自身で主張していくことをいいます。
・選択肢3: ケースアドボカシーは「一人のクライエント(個人や家族)」へのアドボカシーをいいます。
・選択肢4: シチズンアドボカシーは、当事者を含む市民が主体となって、権利の抑圧を受けている市民を擁護する市民運動をいいます。
・選択肢5: リーガルアドボカシーは、弁護士など法的な訓練を受けた人が、クライエントの権利行使を援助したり、権利を擁護するために働きかけるものです。

試験問題の復習と合わせて、関連する事項についても合わせて理解を深めていきましょう。