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精神疾患とその治療

この科目では、精神疾患やその治療法を中心に出題されます。
精神障害者は、疾患と障害を併せもっています。精神障害者を理解する上で、精神疾患の理解も欠かせません。
また、ここ最近は精神疾患に関連した領域からの出題も見られます。

今回のテーマは「統合失調症」です。
社会福祉士の国家試験を受けられる方も、共通科目「人体の構造と機能及び疾病」で精神疾患について出題があります。ぜひとも理解を深めておきたい内容です。

では始めましょう。
統合失調症の症状を大きく2つに分けると何になるでしょうか?

それでは確認です。

陽性症状、陰性症状

今回のテーマをきっかけにして、統合失調症の理解を深めていきましょう。
続いて、「統合失調症」について、実際に出題された試験問題を通して、理解を深めていきます。

精神保健福祉士 第17回 問3を解いてみましょう。

統合失調症に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 幻覚をしばしば認める。
2 見当識障害がある。
3 意識障害がある。
4 血液検査で診断できる。
5 ICD-10によれば、F3群に分類される。

皆さん、正解の選択肢を選べましたでしょうか?
それでは、選択肢ごとのポイントをまとめていきます。

・選択肢1: これが正解です。幻覚幻聴、幻視、幻臭などがあり、統合失調症では幻覚の中で幻聴が主にみられます。幻覚は陽性症状の一つです。
・選択肢2: 見当識障害は認知症などで見られます。見当識障害とは、時間、場所、人物といった、現在自分が置かれている状況を正しく認識できなくなることをいいます。
・選択肢3: 意識障害とは、物事を正しく理解することや、周囲の刺激に対する適切な反応が損なわれている状態であり、統合失調症では見られません。
・選択肢4: 統合失調症は、精神症状を手掛かりに診断しているため、血液検査では診断できません。
・選択肢5: ICD-10によると、F3群は「気分(感情)障害」であり、「統合失調症」はF2群に分類されます。

先ほど出てきた陽性症状と陰性症状のポイントを整理すると、次のようになります。

・陽性症状…連合弛緩、滅裂思考といった思考障害、妄想、幻覚、考想吹入や考想伝播といった自我意識の障害があります。
陽性症状の「陽性」とは、通常はない状態が出てくることを意味します。

・陰性症状…感情平板化や無気力、自発性の低下など、精神機能の減退を反映する症状がみられます。
陰性症状の「陰性」とは、通常ある機能が失われていることを意味します。

精神保健福祉士の国家試験では、「統合失調症」の出題頻度は高く、様々な角度から出題されます。問題を解く→解説を読む の流れで理解を深めていきましょう。