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更生保護制度

「更生保護制度」の問題数は少ないですが、苦手意識を持っていらっしゃる方も多いのではないのでしょうか?
また、精神保健福祉士の国家試験でも「精神保健福祉に関する制度とサービス」から、これらの領域について何問か出題されます。是非、理解を深めておきたいところです。

今回のテーマは「保護観察の目的」です。
この科目については、どこから学習したら良いかわからない方も多くいらっしゃることと思います。初歩的な内容となっていますが、学習のきっかけとなれば幸いです。

では始めましょう。
更生保護法第1条によると、犯罪をした者及び非行のある少年に対し、「どこ」において適切な処遇を行う、としているでしょうか?

それでは確認です。

社会内

更生保護は、犯罪をした者及び非行のある少年に対し、社会内で適切な処遇を行うことにより、再犯を防ぎ、又はその非行をなくし、これらの者の自立と改善更生を助けることを目的としています。
続いて、更生保護制度について、実際に出題された試験問題を通して、理解を深めていきます。

社会福祉士 第29回 問題147を解いてみましょう。

更生保護法の目的に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 犯罪をした者及び非行のある少年に対して、矯正施設内において適切な処遇を行うことにより再犯を防ぎ、又はその非行をなくし、自立と改善更生を助ける。
2 犯罪をした者及び非行のある少年に対して、社会内において適切な処遇を行うことにより再犯を防ぎ、又はその非行をなくし、自立と改善更生を助ける。
3 犯罪及び非行を行うおそれのある者に対して、適切な予防活動を行うことにより犯罪を防ぎ、又はその非行性をなくし、自立と改善更生を助ける。
4 犯罪をした者に対して、本人との契約に基づき、適切な処遇を行うことにより再犯を防ぎ、自立と改善更生を助ける。
5 犯罪をした者に対して、矯正施設及び社会内において適切な処遇を行うことにより再犯を防ぎ、自立と改善更生を助ける。

皆さん、正解の選択肢を選べましたでしょうか?
それでは、選択肢ごとのポイントをまとめていきます。

・選択肢1: 「矯正施設内」ではなく、「社会内において」適切な処遇を行います。
・選択肢2: これが正解です。更生保護法第1条の条文を確認しましょう。「社会内において」適切な処遇を行います。
・選択肢3: 「犯罪及び非行を行うおそれのある者」に対して、適切な「予防活動」を行うのではありません。
・選択肢4: 保護観察は、本人との契約ではなく、「措置(行政処分)」です。
・選択肢5: 「犯罪をした者」だけでなく、「非行のある少年」も対象です。

この問題では、「保護観察」について問われました。
正解する上で、更生保護法第1条の理解が必要不可欠です。
それでは、更生保護法第1条について確認しておきます。条文は以下のようになります。
「この法律は、犯罪をした者及び非行のある少年に対し、社会内において適切な処遇を行うことにより、再び犯罪をすることを防ぎ、又はその非行をなくし、これらの者が善良な社会の一員として自立し、改善更生することを助けるとともに、恩赦の適正な運用を図るほか、犯罪予防の活動の促進等を行い、もって、社会を保護し、個人及び公共の福祉を増進することを目的とする。」

今回取り上げた、更生保護の概要や目的についてですが、比較的よく出題されています。
基本的な内容ですが、今後も出題される可能性が高いので、必ず復習しておきましょう。

また、更生保護制度の科目の勉強をする際は、「誰が」行うのか、といったことに着目しながら学習を進めると、とても効果的に学習が進められます。学習が行き詰っている方は是非実践してみてください。