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相談援助の基盤と専門職

この科目では、相談援助を行う上で必要となる知識や専門職の役割などが出題されます。

今回のテーマは「ソーシャルワークのグローバル定義」です。
2014年に採択されたものであり、今後も出題される可能性が高いと予想されます。
社会福祉士に限らず、精神保健福祉士の国家試験を受験される方も絶対におさえておきたい内容となっています。

では始めましょう。
「ソーシャルワークのグローバル定義」
「定義」によると、「ソーシャルワークは、社会変革と社会開発、社会的結束、および人々の(    )と解放を促進する、実践に基づいた専門職であり学問である。」としていますが、(    )の中には何が入るでしょうか?

それでは確認です。

エンパワメント

わからなかった方は、必ず「ソーシャルワークのグローバル定義」を確認しておきましょう。

続いて、「ソーシャルワークのグローバル定義」について、実際に出題された試験問題を通して、理解を深めていきます。

社会福祉士 第28回 問題92を解いてみましょう。

 2014年の「ソーシャルワークのグローバル定義」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 ウェルビーイングの増進を目指して、人間関係の問題解決を図ることが新たに加えられた。
2 ソーシャルワークは、専門職であるとともに政策目標であることが明示された。
3 これまで過小評価されてきた地域・民族固有の知を認めるものとなっている。
4 先進国の意見や実情を尊重し、マクロレベルの社会政策と社会開発を重視している。
5 西洋における集団主義重視への懸念が示された。

(注) 「ソーシャルワークのグローバル定義」とは、2014年7月の国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)と国際ソーシャルワーク学校連盟(IASSW)の総会・合同会議で採択されたものを指す。

皆さん、正解の選択肢を選べましたでしょうか?
それでは、選択肢ごとのポイントをまとめていきます。

・選択肢1: 「ウェルビーイングの増進を目指して、人間関係の問題解決を図る」としたのは、2000年に採択された旧定義の第一文の内容で、新たに加えられたのではありません。
・選択肢2: 政策目標であるとは明示されていません。「実践に基づいた専門職であり学問である。」としています。
・選択肢3: これが正解です。「定義」の中に「ソーシャルワークの理論、社会科学、人文学、および地域・民族固有の知を基盤として」といった記述があります。
・選択肢4: 「知」の中に「ソーシャルワークは、世界中の先住民たちの声に耳を傾け学ぶことによって、西洋の歴史的な科学的植民地主義と覇権を是正しようとする。」とあり、先進国の意見や実状を尊重しているとはいえません。
・選択肢5: 「ソーシャルワークのグローバル定義」では、西洋における集団主義重視への懸念は示されていません。

正解できた方、できなかった方ともに、以下に記載された「ソーシャルワークのグローバル定義」の内容を必ず確認しておきましょう。
http://www.jassw.jp/topics/pdf/14070301.pdf

「倫理綱領」や「国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)のソーシャルワークの定義」は、社会福祉士や精神保健福祉士の根幹をなすものです。中でも倫理綱領は確実に出題されます。また、事例問題などでも、○×を判断するための根拠ともなります。
試験の前日には、必ず「倫理綱領」と「国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)のソーシャルワークの定義」に必ず目を通しておきましょう。

・日本社会福祉士会の倫理綱領
http://www.jacsw.or.jp/01_csw/05_rinrikoryo/

・日本精神保健福祉士協会の倫理綱領
http://japsw.or.jp/syokai/rinri/japsw.htm