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社会調査の基礎

社会調査というものに対し、苦手意識を持たれている方も多いのではないのでしょうか?
毎年繰り返し出題されている用語を理解することが、国家試験対策の第一歩です。

今回のテーマは「尺度水準」です。
精神保健福祉士の国家試験を受験される方も「精神保健福祉に関する制度とサービス」の中で出題されるようになっています。
是非、この内容について理解を深めておくことをお勧めします。

では始めましょう。
変数の尺度水準は4種類あります。ご存じでしょうか?

それでは確認です。

名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比例尺度

まずは、これら4つの用語を理解しましょう。用語をきちんと理解することで点数が取れるようになります。

続いて、尺度水準について、実際に出題された試験問題を通して、理解を深めていきます。

社会福祉士 第28回 問題85を解いてみましょう。

 4種類の尺度水準、すなわち名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比例尺度に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 大小関係を示すことができるのは、名義尺度と比例尺度の2つだけである。
2 意味のある算術平均を算出できるのは、間隔尺度と比例尺度の2つだけである。
3 中央値を算出できるのは、順序尺度と間隔尺度の2つだけである。
4 最頻値を算出できるのは、順序尺度、間隔尺度、比例尺度の3つだけである。
5 カテゴリーごとの分類ができるのは、順序尺度、間隔尺度、比例尺度の3つだけである。

皆さん、正解の選択肢を選べましたでしょうか?

この科目は苦手意識を持っている方も多いと思います。
今回は、選択肢ごとのポイントの前に、「尺度水準」の最重要事項を整理しておきます。

・名義尺度…「男・女」のような対象を区別するもの。
 最頻値・中央値・平均値のうち、「最頻値」のみ求めることができる。
・順序尺度…「良い・普通・悪い」のような大小関係に意味があるもの。
 最頻値・中央値・平均値のうち、「最頻値」と「中央値」を求めることができる。
・間隔尺度…「カレンダーの日付や温度」など変数の間隔、つまり値の差が意味を持つ量を意味するもの。
 最頻値・中央値・平均値は、すべて求めることができる。
・比例尺度…「身長や体重」のように、「2倍」になったなど、比が意味を持つ尺度。
 最頻値・中央値・平均値は、すべて求めることができる。

それでは、選択肢ごとのポイントをまとめていきます。さきほどの最重要事項と合わせて確認していきましょう。

・選択肢1:大小関係を示すことができるのは、順序尺度、間隔尺度、比例尺度の3つです。名義尺度は、大小関係を示すことができません。
・選択肢2:これが正解です。算術平均(平均値)を算出できるのは、間隔尺度、比例尺度の2つです。
・選択肢3:中央値を出することができるのは、順序尺度、間隔尺度、比例尺度の3つです。中央値とは、データを小さい順に並べたとき中央に位置する値です。
・選択肢4:最頻値は、名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比例尺度のすべてで算出することができます。
・選択肢5:名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比例尺度すべてでカテゴリーごとの分類ができます。

これより、正解は2となります。
問題を解く→解説を読む を繰り返し、ポイント事項を整理していくことが大切です。