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社会理論と社会システム

この科目ですが、苦手とされている方もいらっしゃると思います。
その一方、毎年高い頻度で出題され、得点しやすい内容もあります。

今回のテーマは「家族」です。
これから学習を本格的に始められる方は、「家族や世帯」あたりから始めてみてはどうでしょうか。
これは頻出事項であると同時に、学習に取り組みやすい内容だからです。

では始めましょう。
国勢調査でいう「核家族世帯」とは、どのような世帯でしょうか?

それでは確認です。

「夫婦のみの世帯」、「夫婦と子供から成る世帯」、
「男親と子供から成る世帯」、「女親と子供から成る世帯」

国勢調査でいう「核家族世帯」は4つありますが、核家族についてイメージできていれば十分です。

続いて、家族について、実際に出題された試験問題を通して、理解を深めていきます。

社会福祉士 第25回 問題18を解いてみましょう。精神保健福祉士の方は、第15回 問題18となります。

 現代の家族に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 日本の国勢調査でいう「核家族世帯」とは、夫婦と未婚の子どもからなる世帯のことである。
2 夫婦と子どもからなる家族は、子どもの立場から見れば「生殖家族」、親夫婦の立場から見れば「定位家族」という概念で表される。
3 ステップファミリーは、共に暮らすカップルの少なくとも一方が、以前のパートナーとの間にできた子どもを伴っている場合に形成される。
4 家族とは、血縁関係により結ばれた親族ネットワークのなかの同居生活単位を指す。
5 日本の現行民法は、六親等内の血族、配偶者、三親等内の姻族を親族とし、これらすべての関係において絶対的扶養義務があると定めている。

皆さん、正解の選択肢を選べましたでしょうか?

知らない用語が出てきて戸惑ったかもしれません。
試験勉強では、問題を解き、解説を読んで重要事項の理解を深めていくことが大切です。

それでは、選択肢ごとのポイントをまとめていきます。

まず、正解の選択肢は3です。「ステップファミリー」を知っていれば容易なのですが、知らない場合は、それ以外の選択肢の誤っている箇所を見つけられるかが問われました。

・選択肢1:核家族世帯とは、(1)夫婦のみからなる世帯、(2)夫婦と未婚の子からなる世帯、(3)男親と子どもからなる世帯、(4)女親と子どもからなる世帯、です。
・選択肢2:生殖家族…自分が生まれ育った家族。定位家族…結婚して作る家族
・選択肢3:これが正解です。「ステップファミリー」とは、子連れの再婚によって形成された家族をいいます。
・選択肢4:家族は、同居しているか否かによるものではありません。
・選択肢5:絶対的扶養義務があるのは、民法第877条より、「直系血族及び兄弟姉妹」です。

家族のポイントを整理すると、次のようになります。

(1)まず、核家族世帯です。

総務省統計局が実施している国勢調査では、核家族世帯を
「夫婦のみの世帯」、「夫婦と子供から成る世帯」、「男親と子供から成る世帯」、「女親と子供から成る世帯」に区分しています。
ちなみに、厚生労働省の国民生活基礎調査では、
「夫婦のみ」、「夫婦と未婚の子のみ」、「ひとり親と未婚の子のみ」と区分しています。

(2)続いて、選択肢2で出てきた定位家族と生殖家族のポイントです。
定位家族…自分が生まれ育った家族。
 社会化される場という記述から定位家族という見方ができます。
生殖家族…自分が結婚して作り上げる家族
→定位家族から生殖家族へ移行する、ということも、合わせておさえておきましょう。

(3)最後に、選択肢3のステップファミリーに関連し、合わせて理解しておきたい用語です。

ディンクス(DINKs)…共働きで子供のいない夫婦
デュークス(DEWKs)…共働きで子供を育てている夫婦
ネットワーク家族…複数の住まいをもつ家族をいいます。
 例:大学生活や単身赴任など

家族は頻出事項の一つです。比較的取り組みやすいと思いますので、学習が進んでいない方は、家族についての理解を深めることから取り掛かると良いと思います。もちろん、学習が進んでいる方も復習しておきましょう。確実に正解できる問題で得点を積み重ねることが合格への王道です。