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人体の構造と機能及び疾病

この科目は、疾患に関する事柄だけでなく、国際生活機能分類(ICF)やリハビリテーションなども出題され、これらの内容についての理解も求められます。

今回のテーマは「国際生活機能分類(ICF)」です。
出題頻度は中程度ですが、出題される内容は限られています。
試験問題を通し、出題された内容をしっかりと理解しておきましょう。

では始めましょう。 国際生活機能分類(ICF)では、健康状態に影響を与える背景因子を2つあげていますが、何でしょうか?

それでは確認です。

環境因子、個人因子

「環境因子」は、人々が生活し、人生を送っている物的環境や人的環境、制度的な環境などであり、家族・仲間・就労環境・地域活動を含みます。
また、「個人因子」は、個人の人生や生活の特別な背景であり、年齢や性別、生活歴や価値観などが含まれます。

続いて、国際生活機能分類(ICF)について、実際に出題された試験問題を通して、理解を深めていきます。

社会福祉士 第27回 問題2を解いてみましょう。精神保健福祉士の方は、第17回 問題2となります。
 国際生活機能分類(ICF)の基本的考え方と概要に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 機能障害とは、個人が何らかの生活・人生場面にかかわるときに経験する難しさのことである。
2 参加とは、生活・人生場面へのかかわりのことである。
3 生活機能と障害の構成要素は、環境因子と個人因子である。
4 背景因子の構成要素は、心身機能と身体構造、活動と参加である。
5 ICFは、病気やその他の健康状態を病因論的な枠組みに立って分類したものである。

皆さん、正解の選択肢を選べましたでしょうか?
それでは、選択肢ごとのポイントをまとめていきます。

・選択肢1:「機能障害」とは、著しい変異や喪失などといった、心身機能または身体構造上の問題をいいます。
・選択肢2:これが正解です。「参加」とは、生活・人生場面でのかかわりのことをいいます。
・選択肢3:「生活機能と障害」の構成要素は、心身機能と身体構造、活動と参加です。
・選択肢4:背景因子は「環境因子」と「個人因子」です。
・選択肢5:ICFは、障害のある人だけでなく、全ての人に関する分類です。「病因論的な枠組みに立って分類」したものではありません。

正解は2です。それぞれの選択肢について、○×を判断するためのポイントをしっかりとおさえておきましょう。

また、ここでは出てきませんでしたが、ICF(国際生活機能分類)と合わせて学習しておきたいのがICIDH(国際障害分類)です。
ICF(国際生活機能分類)とICIDH(国際障害分類)について確認しておきます。

・ICIDH(国際障害分類)…WHOが1980年に提起しました。
機能障害、能力障害、社会的不利というように障害のマイナス面に焦点をあて分類されています。
*それを改訂したのが、2001年のICF(国際生活機能分類)です。
ICF(国際生活機能分類)では、心身機能・身体構造、活動、参加など人間が生きるために必要な生活機能というプラス面から障害を捉え、健康状態に影響を与える環境や個人などの背景因子に着目しています。

国際生活機能分類(ICF)も重要事項の一つです。一度にすべてを理解することは難しいと思いますが、問題演習と合わせてテキストやホームページで確認し、点数が取れるようにしていきましょう。