社会福祉士国家試験情報第29回 社会福祉士国家試験 結果速報・分析

正答と合格基準について

今回の試験結果の概要は次のようになります。

受験者 45,849人
合格者 11,828人
合格率 25.8%
合格基準点 86点(150点満点中)
不適切問題 なし

受験者数は前回(第28回)より1,000人ほど増加しましたが、合格者数は100人ほどの増加にとどまり、全体の合格率は前回よりも減少しました。
 合格基準点は86点であり、前回より2点下がりました。第27回以降、合格基準点が90点近くとなっています。次回の国家試験を受験される方は、90点を超えられるよう学習していくことが必要となります。
 問題の内容は、基本事項の理解を問うものを中心に出題されました。点数が取りやすく感じた方もいらっしゃったようですが、ここ最近、合格基準点が高くなっていることからも、合格するための難易度は大きく変化していない、といえそうです。
 また、解答速報のときにも感じたことですが、専門家の間でも見解が分かれ、判断に迷う問題がいくつか見られました。今回の試験のために学習を積み重ねてきたのですから、努力が報われる試験問題となることを願ってやみません。
 今回の国家試験も合格率が30%を下回りました。しっかりと対策をして試験に臨む必要があります。しかしながら、難問・奇問にも対応できるような特別なことをする必要はありません。赤マル福祉を活用して合格された方々を見ましても、過去問学習を繰り返し、テキスト・参考書で復習することが必要不可欠です。出題内容や合格基準点を見ても、国家試験に合格するための学習法に変わりはない、といえる試験結果となりました。

 なお、国家試験終了直後に、赤マル福祉が発表した解答速報と、試験センターから正式に発表された正解の間には、一問の差異も生じませんでした。

結果講評

【共通科目】

 共通科目の問題数は全83問で、科目別の問題数も例年通りであった。また、「2つ」選ぶ問題は3問(問題35、問題59、問題69)出題された。第25回以降、4~7問で推移していたが、今までで一番少ない出題数となった。なお、単文事例については全部で9問出題された。科目別でみると多少の出題数に変化はみられたものの、共通科目全体では昨年と変化はなかった。
 共通科目については、社会福祉士、精神保健福祉士いずれの受験者ともに、難しく感じる方が多い傾向にある。問題の一部に難易度の高い問題が含まれており、そのイメージが強くなっていることも一因といえよう。しかしながら、共通科目全体を概観しても、ここ最近、見慣れない語句や内容からの出題が少ない傾向にある。過去に出題された問題がそっくりそのまま出題されることはないが、問題を通してキーワードや関連する内容について理解できたかを問うものが多くを占めた。
 全体的には標準的レベルの問題が多く、ここ最近の傾向を継承していることからも、難易度は昨年並みであったと思われる。

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【専門科目】

 専門科目についても、問題数は全67問で、科目別の問題数も例年通りであった。「2つ」選ぶ形式の問題については9問(昨年は13問)出題された。共通科目・専門科目ともに減少する結果であった。また、単文事例については全部で15問出題され、昨年より4問減少した。科目別にみて注目すべきは「相談援助の理論と方法」の出題数が10→6問となった点である。実践的な事例問題よりも理論の理解が重視される傾向になったといえよう。
 出題内容については、社会福祉士として理解すべき内容を中心に出題されており、問題の一部に新傾向のものや、かなり踏み込んだ内容も見られたことも含め、傾向については大きな変化がみられなかった。合格のためには、例年繰り返し出題されている内容についてしっかりと復習し、理解を深めることが必要である。また、問題演習を重ねていく過程で、問題の難易度を見極める力も求められた。
 専門科目全体としては、難易度についても大きな変動はみられず例年並みであったものと思われる。

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