介護福祉士国家試験情報第29回 介護福祉士国家試験 結果速報・分析

正答と合格基準について

今回の試験結果の概要は次のようになります。

受験者 76,323人
合格者 55,031人
合格率 72.1%
合格基準点
(筆記試験)
75点(125点満点中)
不適切問題 「介護過程」問題64
第29回 介護福祉士国家試験
国家試験正解一覧 (PDF)

今回の試験は、大部分の受験者が該当する実務経験ルートに実務者研修が義務づけられたことにより、受験者が昨年の152,808人から半減する、という衝撃的な空気感の中で行なわれたが、さすがに多くの経験と学習を積み重ねた上で試験に臨まれた方が多く、合格率は72.1%と高水準になった。
合格基準点は、今回より「医療的ケア」が加わり125点満点となった試験において、ちょうど得点率60%となる75点であったことから、試験内容も概ね妥当なものに落ち着いていたと言えよう。
ただ、「介護過程」の問題64においては、判断基準が曖昧となる選択肢文が出題され、結果、2つの選択肢が正答となった。自身が選んだ選択肢に不安を覚え合格発表を待っていた受験者は救済された。
また、解答速報のときにも感じたことですが、専門家の間でも見解が分かれ、判断に迷う問題がいくつか見られました。今回の試験のために学習を積み重ねてきたのですから、努力が報われる試験問題となることを願ってやみません。
なお、国家試験終了直後に、赤マル福祉が発表した解答速報と、試験センターから正式に発表された正解の間には、一問「障害の理解」問題87において差異が生じました。判断の難しいところでしたが、及びませんでした。お詫び申し上げます。以下に正解一覧の修正をさせていただきます。

結果講評

【午前科目】

本日の試験を受験された皆様、たいへんお疲れ様でした!
受験者数が例年より半減した…との衝撃的なニュースが事前に発表される中、実施に到った国家試験ですが、皆様いかがでしたでしょうか? 午前の科目では、「社会の理解」を難しく感じられた方が多かったかもしれませんね。また、「介護の基本」「コミュニケーション技術」「生活支援技術」の3科目で例年と問題数が異なる出題となり、「生活支援技術」の比重が大幅に増えたことに驚かれたのではないでしょうか。詳しい状況については、科目別分析にゆずります。ご覧ください。

午前科目分析はこちら

【午後科目】

午後の科目については、当初の予定通り「医療的ケア」5問が追加になった以外の変更点はなかった。過去の出題例のない中、不安を持って受験に臨まれた方が多かったと思いますが、基本的な出題内容だったようですですね。詳しくは、科目別分析にゆずります。

午後科目分析はこちら