国家試験「合格への道」(16) 試験会場に着いてからの注意点

試験当日、試験会場に到着できれば
あとは試験を受けるだけだからもう大丈夫
なんて思う方もいらっしゃるのではないのでしょうか?

実はそうではないのです。
試験当日は時間との戦いです。

そこで、試験当日に気をつけたいことについてまとめてみます。
特に初めて受験される方は、知らないことばかりなので不安もあるかと思います。
あらかじめ知っていることで対策が立てやすくなりますので、ぜひ参考にしてみてください。

*試験問題をどこから解き始めるか?

多くの方が最初の問題から解き始めると思います。
出題者も当然そのことを知っていますので、最初の問題でわざと意地悪な問題が出題される、ということも少なくありません。

最初の問題だからまだ時間もあるし大丈夫、なんて思うかもしれませんが、時間をロスしすぎないよう要注意です。

1問にかけられる時間は平均して1分程度です。
ある特定の問題に時間をかけすぎてしまう、ということは、他の問題にかけられる時間が減ってしまうことを意味します。
時間が少なくなり、落ち着いて問題が解けない状況になってしまうと、正解すべき問題で点数が取れなくなってしまうおそれもあります。

また、最初の問題に限らず、随所に難易度の高い問題がちりばめられています。
各所に罠が仕掛けられている、とでも思っていただければ良いのでしょうか、これらの問題でペースを狂わされないよう注意しながら、難易度の高い問題を後回しにし、正解できそうな問題を優先するなど、問題の難易度を見極めながら問題を解き進めていくことが大切です。

最初の問題をあえて後回しにする、というのも一つの方法です。

集中力があるうちに得意科目で高得点を取るのか、不得意科目で失点を減らすのか、といったことも視野に入れつつ、どの科目から問題を解いていくか、ということを考えておくことも大切です。

*残り時間を意識しながら問題を解いていきましょう。

社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験は、時間との戦いです。

制限時間内に問題を解かなければなりませんが、試験会場ではスマホなどの時計機能は使えません。
また、自分が試験を受ける場所から時計が見えにくい(もしくは見えない)ということもありえますので、時計は忘れないようにしましょう。
また、電池が切れてしまい使えない、という状態も避けたいところです。

皆様は試験勉強を積み重ね、普段の過去問学習では即断即決できるようになってきたと思います。
しかしながら、試験当日はミスしてはいけない、という気持ちがより強くはたらくため、回答が慎重になってしまいます。

模擬試験である程度ペース配分をつかめるようになったと思っていても、試験当日は、想定以上に時間がかかってしまうものです。

実際に中の人が社会福祉士の国家試験を受けたときも、模擬試験である程度ペース配分をつかみ、普段は30分程度余裕を持って解き終えていたのですが、試験当日は予想以上に時間がかかっていまい、問題をすべて解き終えたのは、試験終了10分前でした。

その当時のことをまとめてみたいと思います。

試験開始直後から、
回答を保留して次の問題に進むといったことがいつもよりも多い、
と感じつつ問題を解き進めていきました。

試験監督から「試験終了まであと1時間」という案内があり、進み具合を確認したところ、回答できていない問題が半分以上残っていました。

このペースで進めたら間に合いません。
あと40分で問題を解き終え、残りの時間で見直しをする、という方針に軌道修正しました。

若干の焦りを感じつつも、
こまめに進み具合と残り時間を確認しながら、どうにか問題をすべて解くことができました。

あと残り20分。
問題冊子に○をつけた自分の回答番号がマークシートに正しくマークできているか確認したところ、合っていない箇所が3つほどあり、その確認にも時間を取られました。

不安になり、念のためもう一度確認したため、更に時間がかかりました。

試験終了まで10分ほどとなりましたが、ようやく会場を後にすることができました。

もし、試験終了まで残りわずか、というような状況だったら・・・

焦りから十分に確認ができず、正解できたはずの問題で点数を取りこぼすおそれもあります。
もしかしたら、この1点で合否が変わってしまう、ということもありえます。

制限時間(残り時間)を常に意識し、ペース配分に注意しながら試験を進めていくことが大切になります。

*昼休みの過ごし方について

社会福祉士を受験される方(専門科目のみの方を除く)向けの内容です。

昼休みはしっかり休憩し、午後の専門科目に備えたい、という方も多いはずです。
参考書などを見直しておきたい、という方もいらっしゃるでしょう。

しかしながら、今までに受験された方々の声を聞きますと、
お手洗いが大変混雑する、という試験会場も多いようです。
女性の方の場合、30分以上待ったという方もいらっしゃいました。

昼休みの過ごし方によっては、午後の専門科目でペースを狂わされるなど、悪影響を及ぼす危険性もあります。

昼休みの過ごし方も重要となりますが、
午前の共通科目を受けているときから対策をしておくことが必要となります。

午前の共通科目は点数が取りにくい傾向にあるので最後まで粘りたい、という方もいらっしゃると思いますが、一つの方法として、途中退出することも視野に入れておくと良いかもしれません。

ちなみに、(共通科目に限ったことではないのですが)試験終了時まで試験会場に残った場合、全受験者の解答用紙があるかの確認が終わるまで、試験会場を出ることができません。

試験当日は、共通科目の出来具合や状況などを見ながら、試験終了まで粘るのか、午後の専門科目に備え途中退出するのか、判断していくことが大切となります。

皆様は国家試験の合格に向け、試験勉強を十分に積み重ねた上で試験に臨むはずです。

突然難易度の高い問題が出現したり、昼休みの過ごし方など、試験当日も色々な所に危険が潜んでいます。
今まで試験勉強をしてきたのに力を出し切れなかった、ということだけは避けたいところです。

持てる力を出し切り、合格できることを願っています。