国家試験「合格への道」(11) なぜ模擬試験では思うように点数が取れないのだろうか?(その2)

引き続き、社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士の模擬試験で思うように点数が取れないのは一体なぜなのだろうか?
について考えてみます。

考えられる要因として、(その1)で次の3つを挙げました。
(1)試験勉強が不十分
(2)問題の解き方が身についていない
(3)模擬試験と過去問は似て非なるもの

今回(その2)は、(2)問題の解き方が身についていない に関連した内容です。
模擬試験を受ける際の問題の解き方について考えてみたいと思います。
合わせて、復習することの重要性についてもまとめてました。

皆様は、(普段の過去問学習や模擬試験を解く際)問題をどのように解くでしょうか?

問題の解き方として、主に2つの方法があります。
(方法A)正しい(適切なもの)を選ぶ問題だから、選択肢文を読みながら正解の選択肢をと答える方もいらっしゃると思います。
(方法B)明らかに誤っている(不適切な)選択肢を除外した上で、正解の選択肢を見つける

皆様はどちらに近いでしょうか?

(方法B)では、明らかに×のものを取り除く分、時間がかかるように思うかもしれませんが、正解できる確率は確実に高くなります。

(方法A)の方は、ぜひ(方法B)で問題を解くようにしていくと、得点力がアップします。

また、模擬試験を解く際ですが、選択肢1つずつ、○×を正しく判断できたのかを把握しておくことが大切です。
復習するときに大きな力を発揮します。

実際に問題を解く際、それぞれの選択肢について、○×が判断できたものについては、選択肢の前に○や×をつけます。また、判断がつかないものについては?をつけます。(○か×か何となく判断できてはいるが、判断が微妙なときは、○や×と?を両方つけます。)

模擬試験を解き終えた後に復習することで、その後の得点力の伸びに大きな違いが出ます。
正解できなかった問題こそ、しっかりと確認することが大切です。

問題を見直す際ですが、1問ごとに次のように分類し、復習していくと良いかと思います。
(A)正解できた問題
(B)正解できなかったけど、選択肢3つを×にできた問題(選択肢を2つに絞れた問題)
(C)正解できなかったけど、選択肢2つを×にできた問題(選択肢を3つに絞れた問題)
(D)正解できなかったけど、選択肢1つを×にできた問題(選択肢を4つに絞れた問題)
(E)選択肢を1つも×にできなかった問題
(F)正解の選択肢を×にしてしまった問題

ただ単に点数だけをみるのではなく、(B)(C)は正解に近い状態ですし、(F)に至っては正解にほど遠い状態、というように、どの程度、点数を上乗せできるか、ということを確認しておくことが大切です。(何を優先して復習すべきか、というもの見えてきます。)

模擬試験を受け、点数が良かったかどうかだけを見るだけで終わってしまい、復習をしないという方も多いようですが、大変もったいないことです。
模擬試験で明らかになった弱点、しっかりと補強し、合格できる力を身につけましょう。

次回(その3)は、(3)模擬試験と過去問は似て非なるもの について考えてみたいと思います。