国家試験「合格への道」(10) なぜ模擬試験では思うように点数が取れないのだろうか?(その1)

社会福祉士や精神保健福祉士、介護福祉士 の国家試験対策として、模擬試験を受けられる方も多いと思います。

赤マル福祉では、毎年Web模擬試験を実施しておりますが、点数が思うようにとれず、このままでは国家試験に合格できるのだろうか?といった相談を毎年多くの方から受けています。

中の人が精神保健福祉士の試験勉強をしていた頃の話ですが、模擬試験を受けた際、5割ほどしか点数が取れず、このままでは国家試験に合格できるのだろうか?と思い悩んでいたところ、養成校の先生から、「5割を超える点数が取れているから大丈夫。合格圏内だから。」と言われ、その後も過去問学習を地道に続けたところ、無事に国家試験に合格することができました。

実際問題として、今まで赤マル福祉を活用された方々を見ましても、模擬試験で思うような点数を取れなかった方であっても、多くの方が合格できています。

模擬試験で点数が取れなくても大丈夫、ということではありませんが、試験結果から、極端に点数が取れない科目はないか、確実に点数を積み上げられる科目は何か、正解できたはずの問題でどの程度ミスをしてしまったのか、などを把握し、今後の試験勉強にどう生かすのか、というのが大切になります。

さて本題。
試験勉強をされている方々の中には、模擬試験で6割以上の点数を取ることを目標としている方も少なくありません。

にもかかわらず、思うように点数が取れず、5割前後の点数となる方が多くなってしまうのが現状です。

これは一体なぜなのだろうか?

考えられる主な要因として、次の3つがあります。
(1)試験勉強が不十分
(2)問題の解き方が身についていない
(3)模擬試験と過去問は似て非なるもの

そこで、(1)~(3)それぞれについて、まとめてみたいと思います。

まず、(1)試験勉強が不十分 についてです。

模擬試験を受ける時期ですが、10~11月が多いようです。
国家試験が2月の初旬、ということを考えますと、試験勉強が不十分な状態で模擬試験を受ける、という方も少なくないように思います。

しかしながら、その一方で、高得点をとるべく過去問学習を何度も繰り返し、ほぼ確実に正解できる力をつけた上で模擬試験に臨まれる方もいらっしゃいます。

にもかかわらず、5割程度の点数となってしまう方も多い、というのも事実です。

ですので、必ずしも試験勉強が不十分とはいえないように思います。

これは一体なぜなのだろうか?
それについては、(3)でまとめます。

その前に、模擬試験を受ける際の問題の解き方について考えてみたいと思います。
次回(その2)に続く。