国家試験「合格への道」教科書を読むのが先?それとも問題を解くのが先?

皆様の中には、
 基本事項を知らない状態で問題を解いても時間の無駄、
 だから最初に教科書を読んで、その後に過去問を解き始めよう、
という方もいらっしゃると思います。

その一方で、早い時期からひたすら過去問を解いて合格できる力を身につけていこう、という方もいらっしゃるでしょう。

そこで、どちらの勉強法がより効率的なのか、中の人が精神保健福祉士の養成校に通っていた頃を思い出しながら、思っていることなどをまとめてみます。
これから試験勉強を始めるにあたり、少しでも参考になれば幸いです。

7月のある日のこと、過去問題集を見ながら試験勉強をしていたところ、同期のBさんがやってきて、話しかけてきました。

Bさん「いきなり過去問を解いて正解できるの?」
中の人「正解できない問題も多いけど、学校で習ったことは正解できるようになってきたのよ。」
Bさん「そんなこと言っても、習ってない範囲もまだ多いし、不正解が続くとやる気失せない?」
中の人「確かに正解できない問題も多いけど、実は過去問が予習になるのよ。昨日習った精神医療審査会、何日か前に過去問で見てたせいか、すんなり頭に入ってきたから、無駄じゃないと思うよ。」
Bさん「自分的には、ある程度正解できるようになってから過去問を始めても遅くないと思う。だから、問題を解く前に教科書を全部読んでおきたい。」
中の人「教科書っていうけど、科目数も多いしページ数も多いから大変じゃない?」
Bさん「もうすぐ夏休みで、まとまった時間もあることだし、教科書を持って帰ってひと通り読んでみようと思うんだ。」

夏休みが終わり、(夏休み期間中、中の人はあまり勉強をしていなかったのは内緒です。)Bさんに、教科書を全部読んてみての感想を聞いてみたところ、

中の人「夏休みに教科書を読むって言ってたけどどうだった?」
Bさん「最初に共通科目から読み始めたからなのか、大変だった。ようやく一昨日、全部読み終えたよ。」
中の人「全部読んだんだ。きつかったでしょう?ところで過去問解いてみた?」
Bさん「実は、10問ほど見てみたんだけど、ほとんどわかんなかった。」

というようなやり取りがありました。
(ちなみに先ほど出てきたBさんですが、国家試験には無事に合格しています。)

ここまで読んでみて、中の人とBさんとのやり取りから、気づいたことや感じたこともあると思います。

社会福祉士や精神保健福祉士の教科書ですが、試験によく出るところだけでなく、相談援助を行う上での心得なども記載されています。
(その一方で、国家試験に出題されないような内容も数多く記載されている、というのも事実です。)

試験によく出る所とそうでない所の見極めがついていればまだしも、何も知らない状態で教科書を読んでも、時間がかかる割には、あまり頭に入らない、ということになります。

言うまでもないことですが、試験勉強をするにあたり、教科書に限らず参考書を全く見てはいけないというのではありません。

問題を解いてみて、わからないところがあれば、教科書や参考書を見て調べたり、理解を深めていくことも、試験勉強として重要な位置づけとなります。
合格する上では必要不可欠です。
これを続けることで点数の取れる問題が増えてきます。

科目数は多く、試験範囲も広いです。
そして何よりページ数が膨大であることを考えますと、教科書を読んでから問題を解き始めるのは、あまり効率的ではありません。

「教科書→過去問」ではなく「過去問→教科書」で効率よく試験勉強を進めていきましょう。