国家試験「合格への道」(14) 科目別の目標点を定めておくことも大切なことです。

社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験を受けられる皆様は、
「国家試験では100点を超える点数を取りたい」といったように、
目標点を決めている方も多いと思います。

国家試験に合格するには、合格基準点を超えることが必要ですが、
0点科目にも注意が必要です。

得意科目である程度貯金をつくり、不得意科目では0点とならないよう注意するなど、
科目別の目標点を定め、
戦略的に問題に取り組むことも、試験対策として重要となります。

そこで、科目別の目標点を定める際に留意しておきたいことについてまとめてみたいと思います。

得意科目では満点近く、不得意科目では0点さえ取らなければ良い、なんて思うかもしれませんが、
難易度の高い問題が立て続けに出題されるなど、想定外のことも起こり得ます。

得意科目だけに頼り切ってしまうのはリスクが大きいので、
科目別の目標点は、
 (各科目の問題数)×0.3 ~ (各科目の問題数)×0.8
の範囲内(ただし小数点以下は四捨五入)で定めることをお勧めします。

つまり、各科目3割~8割の範囲内で目標点を定める、ということになります。
例えば、「人体の構造と機能及び疾病」や「社会保障」など7問の場合、
最低でも2点、目標点の上限は6点、となります。

最低ラインは3割ですので7×0.3=2.1、小数点以下を四捨五入して、2点以上を取ることを目標とします。
同様に、目標点の上限は8割なので7×0.8=5.6、つまり6点となります、

科目別の目標点の範囲は、表にまとめましたので、そちらをご覧ください。

最低ラインを3割とした理由ですが、
1科目が7問の科目は問題数が少なく、0点科目のリスクが高くなるからです。

受験された方のほとんどが、試験終了後に自己採点を行うはずです。
自己採点で1点取れていれば安心、と思うかもしれませんが、
例えば、各社の解答速報で「3」と一致していたものであっても、
試験センターが発表する正解は「4」であった、ということもあります。

もし、自己採点で1点しか取れておらず、
この問題が実は不正解だった場合、(つまり解答速報と実際の正解が合っていない場合)
たとえ合格基準点を超えていたとしても、不合格になってしまいます。

合格できていると信じて合格発表を迎えるはずが、一転して悲惨な結末となります。

ですので、最低でも2点は確保しておきたいところです。

1科目が7問の科目でも2点以上を取る必要がある、という理由から3割としました。

一方、上限を8割とした理由ですが、
得意科目に頼りすぎてしまうのは危険だからです。

確かに皆様の中には、得意科目は8割といわず
もっと高得点が取れる、なんて思う人もいるでしょう。

先ほど、科目別の目標点の最低ラインを3割とした理由についてまとめましたが、
これは、問題数が10問以上ある科目であっても同様です。
0点科目が回避できれば良いのだから2点とれれば十分、と思うかもしれませんが、
問題数が多い科目で2点しか取れない、ということは
裏を返せば過度に得意科目に頼ってしまう、ということになりかねません。

もし、得意科目で点数が取れず、挽回できなかった場合、たちまち苦しい展開となってしまいます。

8割を超える得点が取れれば有利な展開となることは間違いありませんが、
過度に頼りすぎないようにするため、上限を8割としました。

この国家試験では、ある特定の領域に偏らず、幅広く理解することが求められます。
人によって得意科目・不得意科目は異なると思いますが、
各科目、穴がないようにする必要があります。

国家試験に向け、科目別に何点くらい取れればいいのか、という作戦を立てておくことも試験対策として大切なことです。

皆様が国家試験に合格できるよう応援しています。

科目別の目標点を立てるための表を用意しました。ご利用ください。

<共通科目>

科目名 配点 範囲 目標点
人体の構造 7 2~6
心理学理論 7 2~6
社会理論 7 2~6
現代社会 10 3~8
地域福祉 10 3~8
福祉行財政 7 2~6
社会保障 7 2~6
障害者 7 2~6
低所得者 7 2~6
保健医療 7 2~6
権利擁護 7 2~6
合計 83

<社会福祉士 専門科目>

科目名 配点 範囲 目標点
社会調査 7 2~6
相談援助の基盤 7 2~6
相談援助の理論 21 6~17
福祉サービス 7 2~6
高齢者 10 3~8
児童 7 2~6
就労&更生保護* 8 2~6
合計 67

<精神保健福祉士 専門科目>

科目名 配点 範囲 目標点
精神疾患 10 3~8
精神保健 10 3~8
精神・相談基盤 15 5~12
精神・理論と展開 25 8~20
精神・制度&生活支援* 20 6~16
合計 80

*社会福祉士では「就労支援サービス」と「更生保護制度」、精神保健福祉士では「精神保健福祉に関する制度とサービス」と「精神障害者の生活支援システム」が1つの科目群となっています。
これら2科目の合計点が0点の場合、不合格となりますので要注意です。