精神保健福祉士国家試験情報第28回(令和7年度)精神保健福祉士国家試験 結果速報・分析

正答と合格基準について

試験日 令和8年1月31日(土)専門科目
令和8年2月1日(日)共通科目
受験者 ---人
合格者 ---人
合格率 ---%
合格基準点 ---点(150点満点中)

試験センターの公表後(3月上旬)に
掲載します
第28回 精神保健福祉士国家試験
正答例 (PDF)

【正解の揺れに関する見解】

<共通科目>

【問題21】
 この問題は、孤独・孤立対策推進法に関する出題でした。条文の内容について問われましたが、選択肢3と選択肢4で迷われた方が多かったものと思います。
 選択肢3ですが、第2条で「孤独・孤立の状態にある者及びその家族等(以下「当事者等」という。)の立場に立って、当事者等の状況に応じた支援が継続的に行われるようにすることを旨とする」といった規定があり、適切な内容と考えらえれます。
 一方、選択肢4ですが、第6条で「国、地方公共団体、当事者等への支援を行う者、地域住民その他の関係者は、基本理念の実現に向けて、相互に連携を図りながら協力するよう努めるものとする。」と規定されています。
 この選択肢4ですが、「「当事者等への支援を行う者」と「地域住民」の両者が相互に連携を図りながら」となっており、国や地方公共団体が抜けています。
 最も適切なものを選ぶという観点から、選択肢3がより適切と考えられ、解答速報では、選択肢3を正解といたしました。

【問題65】
 この問題は、社会福祉士及び介護福祉士法の制定にかかる福祉関係三審議会合同企画分科会の意見具申の内容を選ぶ出題でした。2つのうち、選択肢5を確実に選べたものの、残り1つについて、選択肢1、選択肢3、選択肢4で迷われた方が多かったものと思います。
 選択肢1については、1987年(昭和62年)3月の「福祉関係者の資格制度について(意見具申)」(福祉関係三審議会合同企画分科会)で記載されています。なお、選択肢5もこの意見具申の中で記載があります。
 一方、選択肢3は、1971年(昭和46年)11月の「社会福祉専門職員の充実強化方策としての「社会福祉士法」制定試案」(中央社会福祉審議会 職員問題専門分科会起草委員会)での記載内容です。
 選択肢4は、1989年(平成元年)3月の「今後の社会福祉のあり方について(意見具申)」(福祉関係三審議会合同企画分科会)での記載内容です。
 社会福祉士及び介護福祉士法の制定は1987年(昭和62年)5月です。
 問題文中の「社会福祉士及び介護福祉士法の制定にかかる」という記述から、選択肢1が最も適切であるものと考えられ、解答速報では、選択肢1・選択肢5を正解といたしました。

【問題66】
 解答例を公開した当初、選択肢5を解答例としておりましたが、運営事務局で再度協議した結果、選択肢2がより適切という結論に至り、2/3 17:00に解答例を選択肢2に変更いたしました。

<専門科目>

疑義のある問題はありませんでした。

結果講評

【共通科目】

1.出題形式

 共通科目の問題数は全84問、科目別の問題数も、昨年と同様でした。
 「2つ」選ぶ問題は27問と、昨年(15問)と比較して大幅に増加し、前回と比べて2倍近い出題数となりました。「2つ」選ぶ形式特有の難しさも相まって、問題全体の難易度を押し上げる一因になったものといえるでしょう。
 事例問題は28問出題され、昨年(26問)からやや増加しました。事例問題が全体の約3分の1を占め、「社会学と社会システム」で初めて事例問題が出題された点も含め、読解力や状況把握力がこれまで以上に求められる構成でした。

2.出題内容

 共通科目全体を通してみると、昨年以上に目新しい出題や、見慣れない語句が多くみられた点が大きな特徴といえます。単に用語を知っているかどうかを問うものではなく、既知の語句であっても、かなり踏み込んだ内容や、これまでとは異なる角度からの出題が目立ちました。
 こうした新傾向は、試験序盤の科目で特に顕著であり、受験者によっては早い段階で戸惑いや難しさを感じたのではないでしょうか。一方で、科目が進むにつれて、例年通りの定番テーマや過去に繰り返し出題されてきた内容からの問題も散見されました。このため、難易度の高い問題に振り回されるのではなく、確実に得点すべき問題を見極め、着実に点数を積み重ねられたかどうかが、結果を左右した試験であったといえます。

3.全体概況

 今回の共通科目は、ここ数年と比較して難易度が高く、多くの受験者が思うように点数を伸ばせなかった可能性があります。実際に試験を受けた方の中には、途中で強い不安や焦りを感じた方もいらっしゃったかもしれません。
 しかし、知らない内容が出題されたからといって思考を止めてしまうのではなく、選択肢を一つひとつ丁寧に読み、「明らかに誤っているもの」をどれだけ除外できたかが問われる試験でもありました。完璧に理解していなくても、これまでの学習の積み重ねによって培われた判断力や基礎知識を活かすことで、部分点的に拾える問題も少なくなかったと考えられます。
 総じて、本試験は受験者の知識量だけでなく、思考力や冷静さを含めた総合的な実力が試される内容であったといえるでしょう。
(2025/02/02 09:00公開)

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【専門科目】

1.出題形式

 精神保健福祉士 専門科目の問題数は全48問、科目別の問題数、3問1セットの事例問題数も、昨年と変化はありませんでした。
 「2つ」選ぶ問題は4問の出題となり、昨年の6問から減少しました。出題数は少ないとはいえ、「2つ」選ぶ形式であることを見落とさないよう、引き続き注意が必要でした。

2.出題内容

 新カリキュラムとなって2年目の国家試験であり、どのような問題が出題されるのか、不安を感じた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
 専門科目全体を概観すると、精神保健福祉士として、理念や用語、法律や制度、精神疾患など、理解すべき事項が幅広く出題されており、本質的な部分では大きな変化はなかったといえます。
 今回の試験も前回の試験に引き続き、実際の相談援助活動の場面を想定した出題が多く見られました。専門科目全体として、見慣れない語句からの出題は決して多くはありませんでしたが、これまでとは異なる角度から問う設問や、思考過程を丁寧に追うことが求められる問題が散見され、目新しさを感じた方も多かったものと思われます。知識を単に暗記しているだけでは対応が難しく、理解の深さや応用力が試される内容であった点が特徴でした。
 科目別の出題内容等の詳細につきましては、科目別分析をご覧ください。

3.全体概況

 例年とは異なる切り口の出題も多く、前回の試験と比較して点数を取りにくいと感じた方も少なくなかったものと思われます。しかしながら、正解すべき基本的な問題も確実に含まれており、1点ずつ着実に積み重ねていく姿勢が、これまで以上に重要であったといえます。過去問学習を土台としつつ、テキストや参考書で関連知識を整理し、理解を深めてきたかどうかが問われる試験であったといえるでしょう。
 過去問学習の重要性は変わらない、といえる出題内容でした。
(2025/02/02 09:00公開)

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