精神保健福祉士国家試験情報第28回(令和7年度)精神保健福祉士国家試験 結果速報・分析

正答と合格基準について

試験日 令和8年1月31日(土)専門科目
令和8年2月1日(日)共通科目
受験者 7,107人
合格者 5,558人
合格率 78.2%
合格基準点 62点(132点満点中)
なお、共通科目免除の場合…
27点(48点満点中)
不適切問題 なし
第28回 精神保健福祉士国家試験
国家試験正解一覧 (PDF)国家試験正解一覧 (PDF)
合格基準点・合格者数など (PDF)合格基準点・合格者数など (PDF)

 受験者数は7,100人ほどであり、前回より470人ほど増加しました。合格者数については5,600人ほどと、前回より860人ほど増加しました。なお、合格率は78.2%と、昨年に引き続き70%を超える水準となりました。
 新カリキュラムとなり二回目の国家試験となりましたが、合格基準点は62点。得点率にすると47%となりました。なお、共通科目免除の方につきましては27点、得点率にすると56%となりました。
 精神保健福祉士の専門科目の出題内容を見てみますと、事例問題が全体の4分の1、それ以外の問題も実践に即した出題もかなり見られました。昨年と比較して点数が取りにくくなりましたが、正解しやすい問題も多くありました。精神保健福祉士を目指す上でおさえておくべき事項は大きく変わることはなく、過去問学習とテキスト等での復習を繰り返すことの重要性は不変である、といえる試験結果となりました。

(正解と赤マル福祉自動採点で見解が異なったものについて)

【共通科目】
・問題47
災害時の福祉支援体制の強化についての事例問題でした。
解答速報では、「災害時における避難行動要支援者への福祉支援を強化」「アウトリーチ」といった記述から選択肢2が適切と判断しましたが、試験センターの発表では、選択肢1が正解となりました。選択肢1つずつをよく吟味し、より適切であるか否かを判断する力が求められました。

・問題51
事例を元に、地域包括支援センターの社会福祉士が連携すべき相手を選ぶ出題でした。
事例文中ではCさんが生活に困窮しているといったような直接的な記述がないため解答速報では選択肢3としていましたが、選択肢5の生活困窮者住居確保給付金の担当者の方がより適切である、というのが出題意図であり、それを汲み取れたかが問われました。

・問題71
エコマップについての出題でした。
エコマップは、クライエントを中心に置き、家族や関係者を図式化して示したものであるため、解答速報では選択肢5としていました。判断の難しい問題ではありますが、試験センターの発表より、介入前後でエコマップがどのように変わるのかといった、変化を確認するためにも活用できるという、選択肢2が正解となります。
これら3問につきまして、正解の選択肢を選ぶことができなかったことにつきまして、お詫び申し上げます。

【専門科目】
 すべて試験センター公表の正解と一致していました。

結果講評

【共通科目】

1.出題形式

 共通科目の問題数は全84問、科目別の問題数も、昨年と同様でした。
 「2つ」選ぶ問題は27問と、昨年(15問)と比較して大幅に増加し、前回と比べて2倍近い出題数となりました。「2つ」選ぶ形式特有の難しさも相まって、問題全体の難易度を押し上げる一因になったものといえるでしょう。
 事例問題は28問出題され、昨年(26問)からやや増加しました。事例問題が全体の約3分の1を占め、「社会学と社会システム」で初めて事例問題が出題された点も含め、読解力や状況把握力がこれまで以上に求められる構成でした。

2.出題内容

 共通科目全体を通してみると、昨年以上に目新しい出題や、見慣れない語句が多くみられた点が大きな特徴といえます。単に用語を知っているかどうかを問うものではなく、既知の語句であっても、かなり踏み込んだ内容や、これまでとは異なる角度からの出題が目立ちました。
 こうした新傾向は、試験序盤の科目で特に顕著であり、受験者によっては早い段階で戸惑いや難しさを感じたのではないでしょうか。一方で、科目が進むにつれて、例年通りの定番テーマや過去に繰り返し出題されてきた内容からの問題も散見されました。このため、難易度の高い問題に振り回されるのではなく、確実に得点すべき問題を見極め、着実に点数を積み重ねられたかどうかが、結果を左右した試験であったといえます。

3.全体概況

 今回の共通科目は、ここ数年と比較して難易度が高く、多くの受験者が思うように点数を伸ばせなかった可能性があります。実際に試験を受けた方の中には、途中で強い不安や焦りを感じた方もいらっしゃったかもしれません。
 しかし、知らない内容が出題されたからといって思考を止めてしまうのではなく、選択肢を一つひとつ丁寧に読み、「明らかに誤っているもの」をどれだけ除外できたかが問われる試験でもありました。完璧に理解していなくても、これまでの学習の積み重ねによって培われた判断力や基礎知識を活かすことで、部分点的に拾える問題も少なくなかったと考えられます。
 総じて、本試験は受験者の知識量だけでなく、思考力や冷静さを含めた総合的な実力が試される内容であったといえるでしょう。
(2025/02/02 09:00公開)

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【専門科目】

1.出題形式

 精神保健福祉士 専門科目の問題数は全48問、科目別の問題数、3問1セットの事例問題数も、昨年と変化はありませんでした。
 「2つ」選ぶ問題は4問の出題となり、昨年の6問から減少しました。出題数は少ないとはいえ、「2つ」選ぶ形式であることを見落とさないよう、引き続き注意が必要でした。

2.出題内容

 新カリキュラムとなって2年目の国家試験であり、どのような問題が出題されるのか、不安を感じた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
 専門科目全体を概観すると、精神保健福祉士として、理念や用語、法律や制度、精神疾患など、理解すべき事項が幅広く出題されており、本質的な部分では大きな変化はなかったといえます。
 今回の試験も前回の試験に引き続き、実際の相談援助活動の場面を想定した出題が多く見られました。専門科目全体として、見慣れない語句からの出題は決して多くはありませんでしたが、これまでとは異なる角度から問う設問や、思考過程を丁寧に追うことが求められる問題が散見され、目新しさを感じた方も多かったものと思われます。知識を単に暗記しているだけでは対応が難しく、理解の深さや応用力が試される内容であった点が特徴でした。
 科目別の出題内容等の詳細につきましては、科目別分析をご覧ください。

3.全体概況

 例年とは異なる切り口の出題も多く、前回の試験と比較して点数を取りにくいと感じた方も少なくなかったものと思われます。しかしながら、正解すべき基本的な問題も確実に含まれており、1点ずつ着実に積み重ねていく姿勢が、これまで以上に重要であったといえます。過去問学習を土台としつつ、テキストや参考書で関連知識を整理し、理解を深めてきたかどうかが問われる試験であったといえるでしょう。
 過去問学習の重要性は変わらない、といえる出題内容でした。
(2025/02/02 09:00公開)

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