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正答と合格基準について

正答一覧を掲載します!

第20回 精神福祉士国家試験 正解一覧(PDF)

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解答送信していただいた皆様の解答に対し、自動採点を行い「診断表」のご提示を致します。
なお、「合格基準」については、合格発表後のご報告とコメントとなります。

【正答判断にあたっての疑義について】

社会福祉士&精神保健福祉士 共通科目
【問題29】
 福祉サービスのプログラム評価の方法についての出題でした。これについては選択肢1~3で見解が分かれる問題となりました。
 選択肢1ですが、サービスを提供する群と提供しない群に分けて比較するのは実験計画法ですが、効果・効率の評価でこの実験計画法が有効な手法となります。選択肢2ですが、より良いサービスを提供していく上でも、利害関係者と協議することも必要になるかと思われます。一方、選択肢3ですが、プログラム評価の構成要素には、投入資源、過程、効果、効率の4つがあります。この選択肢文では「評価の次元」について問われていますが、この評価には、投入資源、過程、産出、結果、効率性の5つがあります。4番目の結果ですが、選択肢文では成果となっておりますが、意味的にはほぼ等しいものと思われますので、選択肢3が正しいものと判断いたしました。
【問題43】
 「平成29年地方財政の状況」からの出題でした。選択肢2なのか選択肢5なのか見解が分かれるところですが、この問題では「民生費及び特別会計事業の費目」について問われています。
 過去にも出題のある「民生費の内訳」であれば、「地方財政白書」資料編 第37表より児童福祉費が最も多い(およそ8兆円)となります。しかしながら、この問題では「特別会計事業の費目」とあります。選択肢4と選択肢5ですが、「地方財政白書」の用語の説明によりますと、これら2つは地方公営事業会計にあたります。選択肢4の介護保険事業費は第122表よりおよそ10兆円、選択肢5の国民健康保険事業費は第120表よりおよそ16兆円であることより、選択肢5が最も多いものであると判断しました。
 「特別会計事業の費目」については今回初めて出題されたこともあり、難易度の高い問題となりました。

精神保健福祉士 専門科目
【問題30】
 この問題では、GさんがFさんに対して語りかけた言葉として、適切なものを選ぶものでした。適切であるか否か白黒はっきりつくような選択肢が少なく、2つ選ぶのが難しかったのではないのでしょうか。
 選択肢1は、Fさんの緊張が解けた頃合いをみて「よろしければ少しお話してくれませんか」と言葉をかけ、Fさんが話しやすい状況をつくり出していることから、これは適切なものといえます。
 もう一つの選択肢についてですが、選択肢3と選択肢4で迷われた方が多かったと思います。選択肢3の「一緒に問題を解決します」といったものは精神保健福祉士の視点として適切といえますが、選択肢4の「相談の秘密は守ります」という言葉がけは、FさんとGさんが初めて会うといった場面であることを考えると、選択肢4の方がより適切であるといえます。これより、選択肢1と選択肢4が適切なものである、と判断しました。
【問題31】
 面接技法についての出題でした。選択肢4と選択肢5で迷われた方が多かったと思います。
 選択肢4の言い換えですが、クライエントの話す内容を精神保健福祉士の言葉にして返す面接技法です。一方、選択肢5の感情の反映ですが、利用者の表現から伝わる感情を受け止め、その感情を適切に言語化し、クライエントに返す面接技法です。
 事例文中でGさんは「親友にあなたのことを分かってもらい、今まで通り接してほしいのですね」と伝えていることからも、Fさんが話した内容が変わっているものと思われます。どちらが最も適切なのか判断が難しいところではありますが、選択肢5の方がより適切であると判断しました。

結果講評

【共通科目】 科目別分析はこちら
 共通科目の問題数は全83問で、科目別の問題数も例年通りであった。また、「2つ」選ぶ問題は2問(問題18、問題77)出題され、昨年より更に1問減少した。今までで一番少ない出題数であり、見落とさないよう注意が必要であった。なお、単文事例については全部で11問出題され、昨年より2問増加した。
 問題内容については、昨年に引き続き、見慣れない語句や内容からの出題が少ない傾向であった。その一方、難易度の高い新傾向の問題が出題されるのも例年通りであった。これらの問題で多くの人が苦しめられると思うが、正答率が低いものが多く、合否を分ける問題であるとは考えにくい。これらの問題に振り回されることなく、確実に正解すべき頻出問題で取りこぼさないようにすることが、合格するためには必要不可欠である。
 共通科目全体を概観すると、比較的よく出る語句や内容であっても、今までとは異なった視点からの出題がみられた。これらの問題に適応できたかが試されるものといえる傾向であり、難易度については例年並み~やや難化したものと思われる。
【専門科目】 科目別分析はこちら
 精神保健福祉士 専門科目の問題数は全80問、科目別の問題数、3問1セットの事例問題数も例年通りでした。また、「2つ」選ぶ問題は13問(昨年、一昨年は9問)と増加しました。正しいものを2つ選ばないと得点できませんので、これらの問題で差がつきやすいものと思われます。
 出題内容につきましては、精神保健福祉士として確実に身につけておくべき事項が網羅されており、本質的な部分では大きな変化はないといえるものでした。その一方、踏み込んだ内容であったり、今までに見たことのないような目新しい問題も出題されています。このような難易度の高い問題が出題されるのも例年通りといえます。全体的には、援助技術や関連する制度、知識などをきちんと理解できているかを問うものが多くを占めました。詳細につきましては科目別分析をご覧ください。
 精神保健福祉士としての資質を身につけられたか否かを問うという点では、過去問学習の重要性に変わりはないといえるものでした。専門科目全体を通しての難易度につきましては、例年とは違った切り口からの出題であったり、見慣れない語句が増えたことを踏まえますと、昨年よりやや難化したものと思われます。

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