HOME > 第21回精神保健福祉士国家試験結果速報

正答と合格基準について

 今回の試験について、赤マル福祉の現時点の判断にもとづく【正解例】をご提示します。判断を改める場合もございます。今後ともこの場をご注目下さい。
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  第21回 精神保健福祉士国家試験 正解一覧(PDF) 


※正答の判断が難しかった問題についての見解を以下にコメントさせていただきます。

■共通科目■

【問題9】
 感覚・知覚についての出題でした。選択肢1と選択肢3で迷われた方が多かったと思います。
 選択肢1ですが、体制化とは、独立した刺激をバラバラではなく、相互に関連しあって秩序ある「まとまり」として認識することをいいます。また、閉合の要因とは、閉じた領域(かっこ[  ]などで区切りを入れる)を作っているものは、まとまって見えることをいいます。一方、錯視は、大きさや色などが実際と異なるものとして知覚される状態をいいます。これより、「体制化における閉合の要因」は、錯視の一つとはいえません。
 選択肢3ですが、知覚的補完とは、物理的な視覚情報が一部欠けていても、その欠けた部分の視覚情報が補われて知覚されることをいいます。選択肢文中にある仮現運動ですが、この例として、映画のフィルムのような、1コマごとの静止画像であるにもかかわらず連続して提示すると動いて見える、といったものがあります。この仮現運動は、知覚的補完の一つです。これより、選択肢3が正しいものと判断いたしました。

【問題35】
 社会福祉法に規定されている社会福祉協議会の活動などについての出題でした。選択肢2と選択肢4で迷われた方が多かったと思います。
 選択肢2ですが、選択肢文中に「過半数が参加するもの」とありますが、社会福祉法第109条によりますと、「その区域内における社会福祉事業又は更生保護事業を経営する者の過半数が参加するもの」と規定されています。「社会福祉に関する活動を行う者」ではありません。
 選択肢4ですが、「社会福祉事業」については、第2条で「第一種社会福祉事業及び第二種社会福祉事業をいう。」と規定されてます。選択肢文中に「社会福祉を目的とする事業」とありますが、厚生労働省によりますと、「社会福祉を目的とする事業」を「地域社会の一員として自立した日常生活を営むことを支援する事業」、「社会福祉事業」を「社会福祉を目的とする事業のうち、規制と助成を通じて公明かつ適正な実施の確保が図られなければならないもの」としています。これより、「社会福祉を目的とする事業」は「社会福祉事業」よりも広い範囲の事業といえます。これについては、条文に記載のないので判断に迷うところではありますが、選択肢4が最も適切なものと判断いたしました。

結果講評

【共通科目】 科目別分析はこちら
1.出題形式
 共通科目の問題数は全83問で、科目別の問題数も例年通りであった。また、「2つ」選ぶ問題は5問と、昨年よりも3問増加した。全5問のうち4問が地域福祉からの出題であったのも特徴的といえよう。なお、単文事例については全部で12問出題され、昨年より1問増加した。
2.出題内容
 問題内容については、ここ数年、見慣れない語句や内容からの出題が少ない傾向にあるが、今回の試験も同様の傾向であった。
 問題の一部に難易度の高い問題も見られる一方で、過去問学習を行いテキストや参考書等で理解を深めることにより正解できる問題も多く見られた。合格する上では、確実に正解すべき頻出問題で取りこぼさないことが必要不可欠であり、過去問学習の必要性が揺るがないという点では、本質的な出題傾向については例年通りであった。
3.全体概況
 共通科目全体を概観すると、出題内容や難易度については前回のものを踏襲したものといえるものであった。
 難易度については前回よりもやや難化したものの、前々回よりは取り組みやすい出題内容であったものと思われる。
【専門科目】 科目別分析はこちら
1.出題形式
 精神保健福祉士 専門科目の問題数は全80問、科目別の問題数、3問1セットの事例問題数も例年通りでした。
 「2つ」選ぶ問題は13問出題されましたが、昨年と増減はありませんでした。模擬試験等を見ましても、「2つ」選ぶ問題を見落とす方もいらっしゃいます。正しいものを2つ選ばないと得点できませんので、見落として失点しないよう要注意です。
2.出題内容
 出題内容につきましては、精神保健福祉士として身につけておくべき知識や技術を問うものが多くを占めており、本質的な点では大きな変化はみられなかったといえます。
 その一方で、見慣れない語句であったり、例年とは異なった角度からの出題など、問題の一部に目新しいものが出題されたという点においても例年通りの傾向といえますが、確実に正解すべき頻出問題と難易度の高い問題の二極化が例年よりも顕著であった印象を受けます。
 詳細につきましては科目別分析をご覧ください。
3.全体概況
 科目によっては多少難易度の高いものもみられましたが、合格するためには過去問学習が必要不可欠、といえる出題内容であり、難易度につきましては、昨年とほぼ同程度であったものと思われます。

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