東京都Fさん(女性)

資格取得を目指した理由
 障害児療育施設に勤めて1年たった頃に、福祉関係に勤める友人から勧められて資格取得を決めました。障害児療育という分野は最近いろいろな変革を迎えているのですが、まだまだ障害者がその人らしく暮らすという共生社会になるには問題をたくさん抱えており、広い視野で自分の職場を捉える目が必要かと感じたので、勉強を決心しました。
 通信制の養成校に入学し、教科書の勉強とスクーリング、レポート提出を1年8ヶ月継続し、受験資格を獲得しました。仕事をしながらのレポート提出はとても大変で、教科書を読破してからレポートを仕上げるためには、しっかり計画を立てて読み進めないと、理解するのは難しかったです。それに対して、スクーリングは主に「相談援助について」の学習でしたが、先生による講義はとてもわかりやすく、実践に近い学習と、さらに試験対策の話も聞くことができました。

国家試験対策の勉強方法
 勉強は、(1)赤マル福祉(2)講習会(3)模擬試験(4)問題集の4つを用途に分けて使いました。
 (1)赤マル福祉は、国家試験の前年の春に友人から教えてもらい、登録しました。夏前はほとんど手をつけられず、本格的にはじめたのは9月以降です。原則毎日少しでいいので必ず行なう、を目標にしていましたが、12月以降は実施度100%を達成していたので、習熟度をすべて80%以上にすることを目指し、最終的に目標を達成しました。80~98%の習熟度となったころには全体のことが少しは頭に入ったのかな、という臨界越え?のようになりました。赤マル福祉は、とにかく「繰り返し頭に入れる」こと、それから「間違えたら解説をよく読んで理解を進めること」がポイントでした。赤マルをある程度やっていくうちに、苦手科目がわかってくるので、そこを集中的に教科書や参考書で深めることができました。
 (2)講習会は、地元の社会福祉士会が主催した夏の学習会(全5回)と中央法規主催の学習会(秋から年末にかけて3回くらい)を受けました。自学では理解できない部分を講師の先生が解説してくれるので、疑問が理解できてよかったこともたくさんありました。また、資料ももらえたので、参考書としても活用できました。
 (3)模擬試験は、養成校の先生が、「1回も受けないで受験するのは上級者です」と言っていたので、全部で5回くらい受けました。(もちろん、webでできる赤マル福祉の模擬試験2回も含みます。)「問題のスタイルに慣れる」、「時間配分や試験会場に慣れる」、「新しい問題を解くことによって、自分の理解度や苦手科目を確認できる」、などのメリットがあり、自分の回答を問題の冊子に印を付けて持ち帰り、間違えたところはすぐに解説集を見て理解するようにしました。最初の模擬試験で90点とれて喜びましたが、次の試験では77点と、まだまだ自分の実力にムラがあったので、苦手科目の征服を心がけました。
 (4)問題集はあまりたくさん持つことはお勧めしません。私はユーキャンの「社会福祉士速習レッスン」を2冊と暗記ブックを中心に使いました。試験本番の2週間前には、新しい問題にも触れておきたいと思い、冒険とは思いましたが、模擬問題集を買い、2回分の模擬問題を解き、間違いを解説集で理解しました。

国家試験本番について
 試験当日は、「携帯電話を持ち込まない」、「防寒対策」、「昼食の量を調整」、の3つを実践しました。幸い、暖房の良くきいた建物でしたので、寒さに震えることはありませんでした。昼食は、食べ過ぎると午後の試験中に眠くなるので、小さなおにぎりとチョコレートのみにし、早く食べ終わってトイレの空いている時間帯をねらって早めに用をすませて着席しました。午前中の試験がとても難しく、時間が半分過ぎているのに問題が半分終わっていない状態でした。それから少し早さをアップしましたが、新しい傾向の難しい問題に、終わってからもしばらく立ち直れない状況でした。しかし、午後の挽回をねらってすっきり切り替えることが大切だと思い、一番好きな科目などの問題集を見直すことで気持ちを切り替えました。

 赤マル福祉は、過去問中心に解くことで全体の理解を深めるシステムなので、基礎力はかなりつくと思います。あとの応用力をつけるのは、間違えた問題の解説を読んで理解すること、教科書に戻ってしっかり流れを押さえること、が大切だと思いました。苦手科目は特に、基礎知識をしっかり押さえることです。歴史と人物は覚える量があまりにも多かったので、勉強するのをやめようかと思いましたが、試験直前に集中して大枠を押さえました。その結果、直接問題に出たわけではなかったのですが、知識量が増えていたので、やはり救われたと思います。
 試験勉強を続けていて、自分を一番支えてくれたのは、スクーリングで出会った仲間です。折につけメールで励ましあい、気持ちが折れたときや、仕事が忙しすぎてなかなか前に進めなかったときに、お互いに励ましの言葉をやりとりし合ったことがかけがえのない支えとなりました。それから、応援してくれた家族です。最後の1ヶ月は、仕事と勉強オンリーの生活をしたので、年末年始もなく、口もきかずにパソコンにむかっていたり、家事もすべて放り出したようになってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。その分、絶対に受かって恩返しをしなくては!!と祈りつつ前に進みました。本当に今でも感謝しています。
 これから試験に向かう皆さんも、苦しいと思いますが、支えてくれる人、前に進みたいと思う自分の心を強く持って、ひたすら勉強を続けてください。50歳を過ぎてフルタイムの職員をし、家庭を持っている私でも、98点という奇跡的な点を取って合格することができたのですから。ファイトです。応援しています!!