奈良県Hさん(女性)

 私は40歳の時に、訳あって一般企業の事務職から特別養護老人ホームの介護職に転職しました。転職した時は無資格でしたが、慣れない仕事に悪戦苦闘しながら取得したホームヘルパー2級資格をスタートに、3年目に介護福祉社会福祉士、5年目に介護支援専門員の資格を取得しました。1年おきの受験勉強は大変でしたが、新しい資格を取る度に仕事の質が上がっていくことを実感しました。
 その後、法人内の異動で、居宅介護支援事業所のケアマネジャーとなり、それまでは長期の現場実習が必要であることから、取得を諦めていた社会福祉士資格が、急に手の届くものとなりました。ケアマネジャーとして1年間の実務経験があれば、実習免除となる制度があるからです。異動になって1年後の昨年4月に、通信制の短期養成校に入学し、第23回国試を目指して受験準備も同時スタートさせました。
 短期養成校は2学期制で、8月に5日間のスクーリングと、前期後期合わせて9本のレポート課題がありました。50歳目前という年齢もあり、試験準備にはそれなりの勉強量が必要だろうと考えていましたので、スクーリングまでに2学期分のレポートも完成させておきました。また、入学後、レポート課題が手元に届くまでの期間を利用して、ワークブックを通読しておきました。記憶しながら読みこなすのは無理だろうと割り切り、ほとんど記憶に残らない状態でしたが、とにかく共通科目編と専門科目編を読み通しました。(これが後からジワジワ効いてきます)あとは赤マルさんの過去問をゲーム感覚でやり始めました。花やフクロウの変化が楽しく、正解率を上げたい一心で、カンニングペーパーを作りながら問題を解いていました。カンニングペーパーを繰りながら解答するのに時間がかかるので、練習モードばかり使っていました。
 本格的に勉強を始めたのは9月からで、問題集を2冊(3年分の過去問題集と予想問題集)、ワークブックと照らし合わせながら、正解率が9割以上になるまで、繰り返し取り組みました。同時に赤マルさんの過去問も、相変わらず練習モードでではありましたが、ほぼ毎日続けて1回目の模擬テストまでに、全科目の習熟度は98パーセントを超えていました。
 その時点までは、受験勉強は順調に進んでいました。1回目模擬テストの結果は、110点超の高得点でA評価…これで私はすっかり慢心してしまいました。今の力をキープすれば合格できるものと勘違いし、2回目の模擬テストまでの2ヶ月間、ほとんど勉強らしい勉強もせずに過ごしてしまったのです。
 甘い私の目を覚まさせてくれたのは2回目の模擬テストでした。結果は80点取るのが精一杯、評価も当然B評価に下がり、0点を取りそうな科目もあり、油断していた私を大いに慌てさせました。しかし、12月は公私ともに多忙で、焦る思いとは裏腹に、十分な学習時間を確保することができませんでした。
 残されたのは1月だけ、という状況の中で私が選んだ勉強法は、「国試ナビ」の通読と「一問一答」、そして赤マルさんをテストモードでやることでした。「国試ナビ」は読むだけだと記憶に残らないので、ポイントを繰り返しノートに書き取りました。最後のページを読み終えたのは試験3日前でした。ラストの数日は、腕が上がらず、ペンを持つ手指が疼くような状態で、「こんな辛い思いは今年で終わりにしたい!」と毎日思っていました。
 テストモードでの過去問は、せっかく上げた習熟度がどんどん下がっていくのが悲しかったです。でも、これが私の実力なのだからと、危機感と緊張感を持って、最後のがんばりにつながったのだと思っています。
 試験1週間前には、気分転換も兼ねて試験会場の下見に行きました。駅から会場まで、良いイメージを焼きつけるべく、街の雰囲気を楽しみながら歩きました。お弁当や飲物を調達するコンビニの場所も確認して、試験当日にバタバタすることのないように手立てをしておくことも大切です。ただでさえ不安いっぱいなのに、余計なトラブルで動揺したくなんかないですから。
 試験当日は、淡々と問題に挑み、時間の許す限り何度も確認を繰り返し、とにかく自分のできることは全てやり尽くし悔いはない、という感じでした。終了後はぼうっとしてしまい、帰途の記憶はほとんどありません。
 結果は、奇しくも1回目の模擬テストの得点と同じでした。「現代社会と福祉」の得点が2点で、少しヒヤッとしましたが、全体としては、よく挽回できたなというのが実感です。まわりから祝福され、あらためて合格の喜びを感じています。
 今回このような結果を得ることができた要因を、自分なりにまとめてみました。
(1)早い時期から始めた
(2)テキスト(ワークブックと国試ナビ)を読み通した
(3)問題集は正解率9割以上にこだわった
(4)中弛みはあったが赤マルさんの過去問をやり続けた
(5)赤マルさんの模擬テストで実力を確認できた(慢心したり慌てたり…)
 年齢的なこともあり、記憶力の低下は如何ともし難く、テキストをきれいにノートに取って記憶するというようなオーソドックスな勉強法では効果が期待できません。けれど、それを補って余りある赤マルさんの学習システムに出会うことができて、私はラッキーでした。楽しく学習を続けられるように様々な工夫がされていたのも、飽きっぽい私には有り難かったです。赤マルさんでの蓄積がなかったら、あの中弛みを挽回することは難しかったでしょう。
 これから受験される方、とりわけ同年代の方々へのアドバイスとしては、若い頃のように短期間に大量の知識の受け容れは困難なので、時間をかけて繰り返すことで、記号としてではなくエピソードとして記憶することでしょうか。
 家庭や職場での役割を果たしながらの国試挑戦は容易なことでありませんが、時には息抜きもしながら、悔いのない準備をしていただきたいと思います。