山梨県Kさん(男性)

1 志望動機

 私は、スーパーで働いていました。両親が障害者手帳を持つようになり、これから必要になると思われる介護保険や、公的制度、福祉全般の知識の必要性を痛感していました。丁度、社会福祉士のカリキュラムが新しくなったので、日本社会事業大・通信科(1年7ヶ月)に入学し、昨年10月卒業、今年合格しました。
入学後のレポートでは、中央法規の教科書を精読し、ワークブック2010、いちばんわかりやすい社会福祉士合格テキスト2010とで要点を把握し、自分の言葉で表現するように心掛けました。また、図書館、各種白書、ウェブ、放送大学のテレビも利用しました。これらの学習が、後の受験勉強をスムースに進める上での基礎になったと思います。
実習の関係で、昨年2月に離職しましたので、勉強時間は十分にとれました。更に、雇用保険の失業給付もあったので、社会保障に強くなったかもしれません。

2 国家試験の勉強法

 この試験は、一定の合格基準以上ある人は全員合格できます。そこで私は、目標を「150点満点の60%、90点を目指す」、「120分の試験時間の内、90分で最後まで目を通す」に置きました。高得点を望んで完璧を求めたり、時間切れで0点科目を出すことを恐れました。
新しくなって2回目ですが、範囲が広いので、過去問演習中心が効率的と判断しました。ただ、書籍では自分の理解度の目安が解りにくいのが難点です。偶然、4月の時点で赤マルを知り、体験版を使ってみて大丈夫だったので、申し込みました。安価で自分の好きな時に自分のペースで出来る点が魅力でした。以下、勉強の中心は、「赤マル」です。

 パソコンのホームページを赤マルに設定し、一日が赤マルから始まるようにし、ノルマを「毎日、全科目、ワンセット限り」としました。早朝することがほとんどで、ワンセットが終わればその日は終わりにします。夏の寝苦しい明け方、4時にやったり、スクーリングから帰宅後23時にあわてて終わらせることもありました。これを11月まで続け、12月になってから朝OX、午後択一のツーセットにした憶えがあります。
最初は、問題の意味も解らず、解説もチンプンカンプンでしたが、予習・復習一切せず、繰り返し続けることを第一にやっていました。始めた頃は、90分位かかっていたのですが、秋には、20分以内で1・2科目を除き八割の正当となりました。4・5月は、OX式のトレーニングのみ、6・7月は、択一式、8月交互とし、テストモードに入ったのは、9月以降だったと思います。最終的には、習得度99%が6科目、残り100%、金のフクロウが総合とOXで9個ずつ、択一で16個までいきました。この頃には、設問が表示されると、反射的にクリックできるようになりました。
こうなると、正文がインプットされているので、怪しい箇所、数字の見当が付くようにもなります。本番でも5択一が、2択一や4択一に絞ることが容易になったように思えます。

 赤マルは、まだ2年目なので、誤植や解説不足が幾つかありました。夏頃までは、それを指摘する事が楽しみの一つでもありました。(残念ながら、いまでは見当たらないと思います。)

掲示板について
 一人で勉強していると、不安になったり、他の受験生の動向が気になります。赤マルでも、11月頃から書き込みが増え始め、励まされたり、関心したりしていました。オープンな掲示板であるにもかかわらず、誹謗中傷が無く、心の支えでした。12月下旬からは、過去問演習よりも学習掲示板の質問項目を調べたり、書き込んだりが多くなっていました。今から思うと、これら一連の作業が自分の知識の幅を広げ、正確な数字の理解にも役立っていたようです。
赤マル以外の掲示板では、鷹野塾、ウェル、社会福祉士合格ゼミナールを覗いていました。インターネットを利用する上で注意すべき点として二つ述べたいと思います。ひとつは、正確な情報は公の機関で再確認すること。もうひとつは、匿名性があるので、デマや誹謗中傷が起こりえることです。23回の合格基準点は81点でしたが、発表前は85-90点の意見や感情的な書き込みが多い掲示板があったように思います。これらは無視するのが一番です。落ち込んだりしないように注意してください。

模擬試験について
 過去問には絶対の自信がありましたが、最初の模試はさっぱりでした。
赤マル1回(9月18日)63=31、32 C判定
赤マル2回(12月18日)82=38,44 B判定
社養協  (10月下旬)103=49,54 二重丸
9月の成績の悪さに愕然とし、「いちばんわかりやすい合格テキスト 2011版」(成美堂)と「国試ダブルノート2011」(医学評論社)で知識の整理を懸命にやりました。また、「国試ナビ2011」(中央法規)は、全体のイメージを捉える上で便利でしたが、参考程度です。社養協模試は、7000円位の高さですが、本番で的中するらしいとの話があり、清瀬市まで受験にいきました。ご覧のように、この結果が良かったことで安心してしまい、今から思うと、11月は、ペースが落ちたような。模試でとり過ぎるのも、どうかと思います。
赤マル模試では、印刷して、図書館で解答しました。実際の試験と同じように、時間を厳格にし、解答のスピードやマークの仕方、見直す時間が確保できるか、に注意を払いました。解説は、読み込むようにし、不明な点のないようにすべきですが、どこまで出来たかわかりません。
1月以降は、三つの模試をファイルして、赤マルの前に目を通すようにしました。(特に、人名、著作、アプローチが弱かったので重点的に。)

その他の参考書など
 国家試験を受験してみて、これ一冊で大丈夫という本は無いと感じました。書店には様々な種類があり、隣の受験生の一冊が気になりますが、要は、自分に合った一冊を繰り返すことが大切です。特に、終盤になって新しい物に手を出すことは、致命的です。
また、最新版を使うことと、定期的にウェブで正誤表をチェックすることが大切です。法改正や統計データの更新が出ていることもあります。
成美堂のものは、編集方針が自分に合っていたので2011年版も購入し、直前のまとめ用にも使いました。
ダブルノートは、過去問の正文集なので、赤マルとの相乗効果が期待できました。絵、チャート、図表が解り易いです。(私は、この本でパールマンが女性だと知りました。)
予想問題集として、「社会福祉士国家試験模擬問題集2011」(中央法規)、「2011版社会福祉士完全予想模試」(成美堂)を一通り。70-80点でしたが十分には出来ませんでした。また、久美出版も買いましたができず。これらは、自分にとってあまり効果的で無かったと思います。
直前講習会は、全く受講しませんでした。お金もかかるし、インフルエンザも気になっていましたから。

正月以降
 試験が近づくにつれ、焦りと不安が大きくなります。赤マルをやっても、やっても、金のフクロウが表示されても安心できませんでした。交流掲示板の書き込みを見ることが、心の支えになったように思えます。サポーターの返答の「例年、共通科目は難しいので、ここであきらめないで。」や、事務局の「ここまでやった人は、落ちることがありません。」、また、ログイン後のインフォメーションのメッセージは、今でも心に残っています。

3 国家試験本番

 山梨から前泊し、國學院大學渋谷で受験です。願書提出後、12月の受験票が届くまで、場所がわかりません。ホテルが満室の場合があります。私は、9月に社大近くのホテル(久米川)を予約し、12月に確定後、渋谷の「島根イン青山」が押さえられたので、そちらに移りました。ここは、徒歩5・6分なので助かりました。前日の下見は欠かせません。上京前にストリートビューで調べたのが良かったです。

当日
 かなりの人で混雑します。8時30分に着きましたが、入室できました。男子トイレも女子に変更されているので、早めに。ケータイは、着信音がなっただけでも受験票を回収されます。耳栓もNG。暖房も差があるので、重ね着が有効です。私はカイロを使いました。以外に役立ったのがハンドタオルです。緊張のためか、手に汗がでて鉛筆が持ちにくいことが幾度もありました。
隣の人は、受験票や鉛筆の位置を何度も直していて、緊張しているのが手に取るようにわかりました。一方で、記念受験のような世間話をしている人もいたので、様々でした。
受験番号と解答のマークの見直しは、午前午後ともに5分はかけていました。

午前
 最初に全ての設問で「正しい選択肢をマークするのか」をチェックしてから、解答に入りました。マークは見開きのページごとに行い、45分、60分、90分ごとに解答の進み具合をチェックし、5分前に終えられたと記憶しています。設問は、かなり難しく感じました。

昼休み
 小雪の舞う寒さでしたが、気分転換のため、屋外のベンチで軽く済ませました。養成校の同じクラスメート10人位と再会し、落ち着けました。

午後
 私には、専門も難しく思え、睡魔もあり、腕まくりしていました。時計の秒針のスピードがかなり速く感じられ、落ちるかもしれない気持ちになったことも。深呼吸を幾度もし、周囲を見渡して腹をくくったのがよかったのではないか、冷静になれたのではないかと思えます。結局、ぎりぎりでマークできました。

試験後
いっせいに出てくるので、大混雑です。解答速報の配布も無かったです。わき道から駅へ向かいました。

発表まで
5社で答え合わせをしました。
91=45,46  赤マル、けあさぽ
90=45,45  福祉カレッジ、ユーキャン
89=43,46  藤人館
全科目群3点以上、という結果です。なんとか合格しているのではないかと思いましたが、不安で毎日あちこちの掲示板を見ていました。赤マル以外でも、得点分布が90点を中心に80-100点だったので、本当に、1点が合否を分けるように思います。
自分の得点を詳しく見ると、赤マルで出来た問題を落としていて泣けてきました。(設問1、85は、25回もやって必ず正答していたのに、本番でダメ。)今でもどうしてか判りません。緊張感が違うのでしょうか。

4 その他

社会福祉分野は未経験でしたので、自分の福祉に対する見方、中心軸を養うようにしました。

書籍
相談援助の展開の理解に「社会福祉実践事例集2」(中央法規)、歴史の理解用に「社会福祉のあゆみ」(有斐閣アルマ)など。
テレビ
放送大学「障害と共に暮らす09」、「地域福祉の展開10」。入学せず、教科書買わず、視聴のみ。現場の仕事が解ります。
NHK福祉ネットワーク、クローズアップ現代などもいいです。
ラジオ
NHK「社会福祉セミナー」テキストを買って、直前まで聞いていました。解りやすい解説でした。
ボランティア活動
炊き出しや一日だけの養成講座に参加したこともあります。生の声が聞け、モチベーションを高められました。

5 最後に

早目に勉強を開始し、毎日少しずつでも続けることが肝心のようです。また、仲間を作って一緒に合格してしまいましょう!
諦めることなく、第24回国試で合格してください。応援しています。