北海道Yさん(女性)

 デザイン業界や国際協力の分野で仕事をしてきましたが、40歳を過ぎて思うところがあり転職しました。開発途上国で仕事をしている時に、福祉的視点があればもっと良い結果が出せたのではないかとの反省があったことと高齢になった両親の介護が現実問題となったことにより選んだ福祉分野です。当初から社会福祉士資格取得を視野に入れていたのですが、まずはヘルパー資格を取って介護職として現場で仕事をしました。要支援者に対して思いやりある姿勢で接する尊敬できる職員も多数いましたが、中には「人としてどうなのか」という人もおり、彼らと福祉について語れる裏づけが欲しなりました。介護という部分的な仕事に留まらず、要支援者や福祉職、他職種と多面的に関われる立場に立てるよう資格取得が具体的な目標となりました。受験準備中に、介護職から相談支援員に転職し、資格取得に向けて実務上の知識の必要性をモチベーションとするように心掛けました。
私の場合は通信教育を受けながら卒業見込みで国家試験受験資格を得ての今回の受験だったため、単位取得や実習などと並行しての受験勉強となりました。北海道とはいえクーラーが普及していない土地柄のため、特に暑さが厳しかった昨年の夏は勉強どころではなく、10月には1ヶ月の現場実習が入り、受験が差し迫っても仕事と学習の両立は体力的にも難しいものがありました。分厚いテキストを開くことが億劫で、特に苦手科目の学習は遅れがちになっていたのですが、受験まで3ヶ月をきった11月にたまたまネットで赤マル福祉を知り、利用申し込みをしました。ネットでの学習はテキストを開くのとは違い、精神的な負担が少なく、以降は受験当日の朝まで毎日欠かさずログインし問題を解きました。ゲーム感覚でペチペチとクリックするだけで学習できる手軽さに助けられ、親しみやすいフクロウのイラストで学習達成度も表示されるので、億劫さを感じることなく過ごせました。また、HPに赤マル福祉での過去問学習100%達成で本番では70%の得点が狙えるとあったのでそれを信じることにし以後は赤マル福祉での過去問題学習1本に絞りました(受験当日までの達成度は各科目で93~100%です)。
その他の学習としては10月に会場受験で東京アカデミーの模試を、12月に在宅受験で中央法規の模試を受けました。それぞれ判定はBとAでした。赤マル福祉のweb模試は12月に受けてB判定でした。A判定はもちろんうれしかったのですが、時期が時期だけに気が緩んでしまうことにも繋がりがちで、B判定を危機感として、A判定を精神的余裕に役立てるよう心掛けました。(しかし…。模試はあくまでも模試だということにあとあと気づきます。)
これから受験する皆さんにもペース配分を把握するために受験対策として会場受験の模試を1~2度は受けることをお奨めします。予備校や日本社会福祉士会、出版社主催で模試が実施されていますので、適当な時期を選んで受験されてはいかがでしょう。模試で注目すべき点は、問題の難易度もさることながら本試験と模試の問題文(文字数)のボリュームが一致しているかということです。これは私にとっての落とし穴だったのですが、東京アカデミー、中央法規、赤マル福祉の模試とも、問題文はそうそう長くなかったように思います。あるいは本試験に比べて平易な文章といいますか分かりやすい表現だったような気がします。また、赤マル福祉で繰り返し過去問題を解く場合には、解答はうろ覚えでも問題の趣旨は繰り返し解くうちに覚えてしまっているため、一言一句を注意して読むことはまず無く、ペース配分という点での効果は弱いようです。しかし、本試験では日本語の引っ掛けや細かいニュアンスを読み取れてはじめて正解できるようになっています。私は本試験で日本語を読むことに疲れてしまい、問題文が長く共通・専門科目とも問題文を読み込むのに精一杯で見直しをする余裕はほぼありませんでした。試験にあせりは禁物と自分を落ち着かせることが出来たからこその今回の合格だと思います。
それから、文章及び文字数以外の模試の落とし穴として得意科目苦手科目の判定が挙げられます。今回の第25回試験では難易度が大幅にアップし、科目間の難易度にもバラつきがあったと言われています。私の本試験の結果では、模試で苦手科目と判定が出ていた科目で比較的得点できたのに比べ、どの模試でも良い判定が出ていた科目で低得点(ギリギリの1点)となっていました。出題内容によって得意も不得意も変わりますので、どの分野も満遍なく学習しておくに越したことはありません。模試の結果に惑わされず学習することをお奨めします。私の場合は各模試で得意科目不得意科目の判定が多くの科目でバラついたため、満遍なく学習せざるを得なかったのが良かったのかも知れません。
試験当日は余裕を持って会場に到着することはもちろんですが、自分を安心させるものを持参するといいと思います。私は占いに成功の鍵は「黒い軸の筆記具」とあったのでそれを。そして赤マル福祉から送っていただいた合格祈願だるまのついた年賀状です。これがあるのだから大丈夫と思うのも合格するための大きな要素です。それから、現役受験(団体受験)の場合、学校ごとに並びますので、周囲にはお友達同士のハイテンションな会話があり、にぎやかにお話している受験生も多いです。苛立たないようにしたいものです。更に私が受験した教室では試験監督官の態度もよろしくなく、少なくない受験生がムッとしていました。苛立たないようにしたいものですね。
働きながらの学習継続は大変です。仕事で無力感にさいなまれたり、あまりの理不尽さに燃え尽きそうになったりといろいろありますよね。でも、学習をしている中でそんなことを解決できる制度や考え方に出会えることも少なからずありました。学習が実務に繋がっていることが実感できればモチベーションを維持できます。だから社会人でも大丈夫。
お陰さまで今回の受験結果は合格でしたが、合格不合格は紙一重でした。これを確実な合格にするにはやはり、時間を掛けた地道な繰り返し学習と、「受験勉強」に留まらない実務を視野に入れた制度の理解が必要だと思います。実際に今回の試験では実務を理解していないと正解できない出題傾向になっていたのではないでしょうか。学習のポイントは「制度には実務シミュレーション」。これです。今回の合格を得て、来年度は精神保健福祉士の短期通信講座を受講予定です。平成26年度受験を視野に入れ、この4月から再び赤マル福祉のお世話になります。