北海道Sさん(男性)

①社会福祉士 各資格取得の「志望動機」
私の国試志望動機は、福祉現場で働きキャリアアップを望んでいる方々とはいささか異なるかもしれません。私は63歳で受験し、合格通知を受けた本年3月末に40余年働いてきた更生保護関係の現場(公務員)を退職しました。国試受験を思い立ったのは還暦を過ぎた頃です。長期間、保護観察官として更生保護の業務に携わっていましたが、退職すれば「ただの人」。自分が頑張ってきたという「証し」が欲しかったことと、退職後にそれまでの経験を活かしボランティア活動を地域で行う際、社会福祉士としての専門的知識と資格が役立つと考えたからです。受験資格を得るため、2年間の通信制専門学校に入校しましたが、もう新しい知識をすんなりと吸収できるような年齢でもなく、レポート提出に汲々とする1年でした。そんな折、介護施設の管理者をしている同級生から赤マル福祉のことを教えてもらいました。

②国家試験対策の勉強法
赤マル福祉によるスキマ学習を始めたのは、試験前年の春でした(つまり受験まで10か月)。学習開始当初は、年度の変わり目で仕事も多忙である上、ガラケーでしたので、時間があるときに二者択一の過去問トレーニング、いわば「当たり」「ハズレ」の練習を行っていました。仕事上出張も多く、交通機関の中でもトレーニングできるので、それ自体ある意味勉強になったのですが、五者択一ではなく二者択一である点にやや不満を感じていました。
社福国家試験は100点の満点をとることが目標ではなく、最終的には資格取得のためボーダーライン以上の得点を挙げることが目標と思います。そして、合否ラインとしてはっきりと「60%」が示されております。ということは、ガラケーでのトレーニングのような「○か×か」というような「0か100か」(つまり満点目標)はあまり効率的でなく、受験対策上は、五者択一から(自信がなくてもなんとか)2つを選び出し確率50%にしておいて、そこから60%にできるだけ近づけてゆくことが効果的ということになります。
雲をつかむような試験問題が多いですが、その場合でも、五つからたった一つの正答を選び出すことに苦労するより、中央法規の国試ナビに書かれているような「語句の入れ替え」「文章を汚す」などの出題者の作為を感じ取り、消去法を使ってなんとか2つくらいの候補に絞り込んだ方が正答率を上げることができると思います。
昨年9月、ガラケーからスマートフォンに変えました。これは、単に国試受験対策のためというわけではありませんでしたが、スマホにしたことにより過去問トレーニングの「五者択一」モードが可能になりました。9月以降、通勤や出張の機会などに赤マル福祉の「スキマ学習」を繰り返しました。学習を繰り返すに従い、質問の五択のうち、候補を2つくらいに絞れるようになりました。私のような年齢になりますと、記憶保持能力が弱くなっており、若いころのような暗記は全く出来ません。従って、「イチかバチか」ある程度カンを働かせ回答しなければならない場面が多くなりましたが、カンを磨く訓練にも赤マル福祉のスキマ学習は非常に役立ちました。もちろん、判じ物ではありませんので、「あっていたかどうか」でなく、「何故違っていたか?」その内容を確認することが大事です。赤マル福祉ではそれぞれの五者択一問題の各設問に丁寧な解説がついていることから、スキマ学習は理解を促進するうえでも非常に効果的でした。
模擬試験は、日本社会福祉士養成協会主催のものと赤マル福祉の2つを受けることとし、その前後に各1回、過去の試験問題をプリントアウトして自主的に模擬の試験を行いました。まず、1回目の自主的な模試を夏に行ってみて、回答のための時間配分を体験しました。11月3日に全国統一の社養協模試を受け、赤マル福祉の模試は紙形式により11月21日に自宅で行いました。いずれの模試も思ったより難しくて得点できず、少しショックを受けましたが、解説を見ると「難しく作っている」とのこと。めげずに年末から新年にかけ、模試の結果分析から苦手科目の特定と重点学習、スマホによるスキマ学習を続けました。そして最終の自主的な模試として、前年度試験分を国試の1週間前の休日に自宅で行うこととしました。これは、それまでの過去問トレーニングによりある程度の得点を挙げられることは当然でしたので、自信をつけるためのものです。解答の時間按分を確認する意味もありました。自宅で自主的におこなった模試は(赤マル福祉のも含め)、すべて本番と同じスケジュール管理で、本番と同じ筆記用具(鉛筆3本、消しゴム、鉛筆削り)を使いました。

③国家試験本番について
 受験会場は、かなり以前でしたが過去に行ったことのある大学でしたので、甘く見て特段下見をしませんでした。ところが実際に試験場に着き席に座ってみて、私のような年齢のものには、大学の講義用の教室の椅子の狭さ・小ささと硬さに腰が痛くなりました。幸いマイ座布団を持参していましたので、受験・解答自体にはそれほど影響はありませんでしたが、近距離であれば、いちど試験会場を下見に行かれたほうが安心だと思います。
当日は、135分の共通試験、90分のインターバル(昼食休憩)、105分の専門試験という「パッケージ」の中にいます。各試験の直前は得点を1点でも上げる最後のチャンスです。私の場合は、専門学校の集中講座で得た直前暗記用のノートと、赤マル福祉の過去問からプリンアウトした各理論の解説などを試験官入室の直前まで見ていたところ、特に苦手であった共通科目「現代社会と福祉」などでヒットした設問が複数ありました。それまでの学習の集大成ですので、頻出の暗記事項を中心として受験直前まで諦めないでほしいと思います。