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福祉の仕事人インタビュー

福祉の仕事人インタビュー8

社会福祉士 高梨 美代子さん

社会福祉士 高梨 美代子さん

鴨川市社会福祉協議会 地域福祉係 地域福祉推進職員

●プロフィール

 日本社会事業大学を卒業後、病院でソーシャルワーカーとして10年以上勤める。地域で安心して暮らせる地域づくりの必要性を感じ、安心生活創造事業に参加をしている鴨川市社会福祉協議会に勤務。現在地域福祉係として地域の人の声を聴く仕事をして約1年半年になる。

取得資格:社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員

社会福祉協議会ではどういうことをしているのでしょうか?

 社会福祉協議会とは、地域で安心して生活できるように地域づくりをする所です。住民の方がみんなで参画して一緒に地域を作り上げるのをコーディネートするのが仕事です。
 私の場合は、個人のお宅に訪問したり、なの花サポーター(生活支援・介護予防サポーター)の方々と地域に出たり、専門職の方々から様子を伺ったりして地域の声を聞いてくるという仕事をしています。例えば、「最近老人会が無くなって人とおしゃべりする機会が減ってさびしい思いをしている人もいるんだよ」という声を聞いてきて、「じゃあサロンという集まり場所を作ってみましょうか」というような仕事をしています。

社会福祉士を目指したきっかけは何ですか?

 大学時代にソーシャルワーカーの人にお会いしたんです。お話を聞いて人と人をつなぐ役割の人がいないと大変だなと。色んな人や地域、サービス等をつなぐことで生活がしやすくなるのであればいいなと思って社会福祉士について勉強しました。

ボランティアの学生さんと活動されているそうですが、どのような活動なのでしょうか?

社会福祉士 高梨 美代子さん

 厚生労働省モデル事業の安心生活創造事業の目的の一つに見守りをする仕組み作りが目的なんですが、鴨川市では「顔が見えるつながりをみんなで作ろう」ということでやっています。そのために、鴨川市社会福祉協議会で主催してジャム作りをして、ジャムの売上金は生活支援・介護予防サポーターであったり、サロン活動であったり、様々なボランティア活動に利用されてというように「福祉でまちづくり」できる仕組みを考えたんです。
 ジャムの原料の夏みかんは地域の人々に提供を呼びかけたところ、「地域づくりにぜひ使ってほしい」と言って足の不自由なお年寄りの方などが無償で譲って下さったんです。学生さん達とは、夏みかんを提供してくれた方の山に、障がい者の方も一緒に夏みかんをもぎに切りに行くところから、福祉作業所の方でスライスなどの加工、できあがったジャムの販売までやってもらいました。学生さんは自分達の思いが形になって嬉しいと言ってくれました。

「かもがわ おひさまの マーマレード」 ポスターはこちら

ボランティアに参加した学生さん達の様子はどうでしたか?

かもがわ おひさまの マーマレード

 夏みかんってこんな風になっているんだというところから、地域にこんなところがあったんだといった地域の再発見をしたり、地域課題について認識したり、福祉作業所の様子を意識するようになったりしました。学生さんの中には、就職に悩んでいる時に地域の人たちが親身になって相談にのってくれたのでうれしいと喜んでいたりと、地域の人たちとの温かいつながりができました。

学生時代を振り返って、やっておけばよかったと思うことは何ですか?

 あの時こういう書籍を読んでおけばよかったというのが後でたくさん出てきますので、後から振り返るためにも図書館にどんな書籍があるのかを把握しておけばよかった。後で役に立ちますので、手当たりしだい本を読んでおくといいです。
 あと、私は精神保健福祉士のダブル受験をしたんです。すごく大変だったんですが、色んな活動をしていると学生時代に覚えた知識や経験がつながることが出てくるんです。後になってこういうのが大事なんだねっていうのに気づけるのでせめて基礎的な事は勉強しておけばよかったと思います。

社会福祉士・精神保健福祉士になるためには膨大な知識を覚えなくてはいけないと思うのですが…

社会福祉士 高梨 美代子さん

 勉強している時にはわからなくても、社会に出てから社会福祉士や精神保健福祉士の試験で覚えた知識は本当に役に立ちます。働きだしてから、覚えた知識がふと結びつくことがあるんです。ここに何か書いてあったというのをうっすら覚えているんですよ。あの法令のこの部分を使えば必要なサービスを提供できるなということがあるので、今仕事ができるんです。学生時代は社会保障なんて活用する場面なんて無いので丸暗記ですよ。でも、将来、実際に活用する場面で役に立ちますね。

最後に福祉職をめざす人にメッセージをお願いします

 福祉にはきれいごとで済まない事がたくさんあります。でも、出会った人達から色々なことを学び、その人の思いをいかにつなげられるかだと思います。そのためには、きちんと人の話を聴く、素直な気持ちで聞くというその2つの心を持つことが大切です。学生の内にアルバイトでも良いし、ボランティアでもいいので色んな人と出会ってきて下さい。



(インタビュアー:ジェイシー教育研究所 木口 智惠)