赤マル福祉は、福祉の仕事をめざす人を応援し、介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士国家試験の合格をサポートします。

HOME>福祉の仕事人インタビュー7

福祉の仕事人インタビュー

福祉の仕事人インタビュー7

保育士 上田 真奈美さん

保育士 上田 真奈美さん

川口市立芝児童センター 副所長

●プロフィール

東京の保育専門学校を卒業後、さいたま市の児童センターで臨時職員として働き始める。児童センターでの仕事に惹かれ、常勤職員として働ける㈱コマームに入社。現在の施設で児童厚生員として働いて3年目になる。

取得資格:保育士

●施設紹介

 芝児童センター(http://www15.ocn.ne.jp/~shibazi/)は、埼玉県川口市芝樋ノ爪の住宅地に、市立保育所と並んで設けられている。0歳から18歳までの児童を対象とし、児童厚生員が親子のふれあいや遊びを支援する。指定管理者として、株式会社コマーム(http://www.comaam.jp/)が運営を行っている。

はじめに、児童センターでのお仕事の内容について教えていただけますか。

保育士 上田 真奈美さん

 ここでは、午前は「おやこの遊びひろば」や「親子ふれあいランド」という3歳までのお子さんと保護者の方むけの活動をしていて、土日にはいろんなイベントを実施しているので、日ごろからその準備をしたりしています。午後になると、幼稚園のお子さんを連れたお母さんが遊びに来られたり、放課後に小学生・中学生が自由に集まって来るので、ドッジボールの審判役をしたり、というような遊び相手をします。ただ遊んであげるだけではなくて、仲間づくりを心がけるようにもしています。

児童センターに来られるお子さん達は、いつも決まった子ばかりではないのですよね。

 はい。毎日「第2の家」のように来る子もいますけど、一度来たらそれが最初で最後になる、って場合もありますし、一応、登録制になっていて、登録カードを作るか、登録していない場合は、名前を書くようになっているんですけど、とにかく一期一会というか、その時の関わりが大切なんです。最初は、ただこの部屋に集まってめいめいでゲームをして遊んでいるような中学生を、あまり無理はしないようにしながら、コミュニケーションをとって、少しずつイベントに引っ張ると、中学生が小学生のめんどうをみながら一緒に遊んでくれるようになったりします。小学生が、ボランティアバッジというのをつけて(ふだんは入れない)幼児室に入って、小さな子のめんどうをみたりもします。ボランティアだから、自分がおもちゃで遊んだらいけないんです、遊んであげるようにしないと。児童センターがすることは、子どもたちの居場所づくりだと思うんです。「児童センターは路地裏でなきゃならない」って社長からも言われてます。

まさに地域の遊び場になるわけですね。保育所の保育士さんではなく、そういった児童センターで働こうと思われたきっかけがあれば、聞かせてください。

 はい。学生時代に、学童保育でアルバイトしたことがあるんですけど、その時に子どもたちを近くの児童センターに連れて行って遊ばせたりする中で、存在を知っていて、小学生を対象にするところがいいな、と思っていました。そして今あらためて、0歳から18歳までの子どもたちと、保護者の方のために働けるって所は、児童センターくらいしかないな、と思っています。

たしかにそうですね。保育所だったら小学生になったら卒園してしまう。一番長い小学校でも6年間で関わりが終わってしまいますからね。でも、それだけ幅広い年齢のお子さん方を対象にしていらして、何かご苦労はないですか。

保育士 上田 真奈美さん

 そうですね、私自身まだ子育て経験がないので、お母さんたちの悩みが、よくわかってあげられなかったり、どう接してあげればいいのかがわからないようなことはあります。でも、忙しさのようなことでたいへんだと思うことはないですね。実際にたいへんな時でも、子どもたちと一緒にちょっと遊んでリフレッシュしたり、赤ちゃんの笑顔を見たら疲れもなくなりますし、お母さんたちからも「楽しかった。ありがとう。」という言葉を聞けたりしますから。

そうですか。とてもやりがいを感じていらっしゃるんですね。ところで、今のお仕事の 延長で、将来の目標はありますか。

 児童センターの仕事には、とてもやりがいがあって、まだ自分がやりたいと思っていることが頭の中にあるので、それを少しずつでもやっていきたいですし、実は一つ夢があって、0歳から18歳まで見れるのは児童センターしかないって思っているので、0歳から見ていた子が18歳になって高校卒業するまでを一度見てみたいな、って思ってるんです。今でも、私がここに来た時に生まれたばかりだった子が、歩いたり話したりしてるのを見たら感動しますし、小学生の子でも、低学年だった子が、今では下の子の面倒をみてる姿を見たりすると成長を感じます。

本当にすばらしい体験をされていらっしゃいますね。最後に、保育士になることをめざされている方にメッセージをお願いします。

 私も、最初は保育所の保育士になることを考えていたんですけど、勉強をしていく中で、同じ保育士でも児童養護だったり自立支援だったり乳児院だったり、いろんな仕事があることがわかって、私はその中で運がよかったので、児童センターにめぐり会ったんですけど、勉強する中で、自分が働きたい場所を見つけていってもらえたら、と思います。

保育士 上田 真奈美さん
上田さんのお話で、保育士に対して改めて魅力を感じてもらえる方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。今日は、お忙しい中、どうもありがとうございました。



(インタビュアー:ジェイシー教育研究所 堀 洋一)